私には、以前から定期的に飲み会を開いている仲間がいます。
お互いに気を使わなくてよい間柄ですので、屈託のない話をしたり時には愚痴を言い合ったりしてストレスを発散しています。
先日、その仲間数人とオンライン飲み会を行いました。
開始後、しばらくは賑やかに話をしていましたが、やがてコロナの影響で仕事がしづらくなっていることに話が移りました。
みんなの最大の関心事なのでその話題がしばらく続きました。
しかし、もともとそう楽しい話でもないので段々と雰囲気は暗くなっていくものの、なかなか話が途切れません。
その時、あるメンバーが「でもさぁ、このコロナが解消したらどんなことする?」と話題を切り替えてくれました。
その途端、みんなの思考が目の前のことから未来のことに切り替わり、あんなことをしたい、こんなことはどうかなぁ、と明るい話になり、雰囲気がガラッと変わりました。

このように、雑談や職場での何気ない会話、飲み会の席などで少し気まずい雰囲気になったり、会話が弾まなくなったりすることはよくあります。
雑談などは、人間関係をよくするために行う、という目的があります。
会話が弾まないとせっかくの機会を活かせない可能性が出てきます。
もったいないですよね。
従って、上のような状況で話題を切り替えることは、お互いの交流を深める上でも大切なことです。
では、どのようにして話題を切り替えればよいのでしょうか。
1つの方法として、手っ取り早いのは気まずい雰囲気になった話題より前の話題に戻る、という手があります。
雑談などを始めた時は和やかに話をしているはずです。
例えば、話し始めたときに食べ物の話をしていたのなら、
「ところで、さっきのお昼がおいしかったっていう話だけど、その店、他にどんなメニューがあるの?」
などとさりげなく戻れるといいでしょう。
これは比較的簡単ですのでお勧めの方法です。
また、別の方法として今の話題を違う切り口から転換する、というやり方があります。
上の私の体験談では、コロナの話題で重苦しくなったところを「コロナが解消したら」という切り口で話題を変えました。
それ以外にも、誰かが「A課長っていつも常務の目ばかり気にして部下をちっとも見てないんだよなぁ」という悪口を言っている時、
「確かに部下を見てない課長って多いよね・・・でも、C課長は結構よく見ていると思わない?」
という感じで切り替えてみます。
A課長の悪口だけでは話のネタも切れるので、こうした切替でも以外に効果があるものです。
そして、会話の中に出てきた言葉を捉えて切り替える、ということも私は時々行います。
例えば、上司が自分の自慢話ばかりして部下がしらけているとします。
そうした時に、「そうなんですか、若い時に苦労はしておくもんですね~、ところで、課長がその時に交渉された三菱UFJ銀行、この間頭取が替わりましたよね?」と話に出た銀行を切り口に話題を切り替える、といった具合です。
幾つかの方法をご紹介しましたが、共通しているのは、発言を否定しないこと、そして、質問形式で話題を切り替える、ということです。
先に述べたように、雑談などは人間関係をよくするために行います。
誰かの発言を否定すると関係性が悪化するので避けねばなりません。
また、自分が勝手に話題を変えて話し出すのも、それまで話していた人には面白くないことでしょう。
会話は基本的に相手に話してもらう、という姿勢が必要です。
今回は雑談を楽しくするために話を切り替える方法についてお話しました。
日本話し方センターでは、人前であがらずに話す以外に、人間関係をよくする話し方についても力を入れてご指導しています。
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