先日、ベーシックコース全12回のうちの3回目が開催されました。
皆さん、3回目にして、とても堂々と、人によっては活き活きと話されました。
とは言え、まだ3回目ですので、様々な改善の余地があります。
その一番のポイントが、制限時間2分に対して、多くの人が2分20秒~2分40秒ほど話したことです。
つまり、話が長いのです。

20秒~40秒なんてたいした長さではないのでは、と思われる方も少なくないかも知れません。
しかし、実際に2分を超えるスピーチを聞いていると、多くの方が、長いな、と感じるはずです。
それは、余計なことを話しているからです。
話し方センターでは、「必要なことを、必要な時に、必要なだけ、話す」ということをお伝えしています。
余計な話をすることは、聞き手に、話が長い、と思われるだけでなく、話がわからない、と思われることにもつながります。
話はなるべく短くした方がよいのです。
2分のスピーチであれば、話は2分で終わらせなければなりません。
では、今回の受講生の話は、どの部分が余計なのか?
それは、「前置き」です。
例えば、話したいことが、
「あわてて家を出たので、鍵をかけるのを忘れてしまった。
どんなに急いでいるときでも、落ち着いて今何をすべきか考えるべきだと思った」
ということだとします。
多くの受講生は、この話の前置きをこんな感じで話されます。
「その日は、高校時代にとても仲がよかった友人5人と10年振りに会うので、ずっと楽しみにしていた。
その友人たちとはクラブがずっと一緒で、県大会出場を目指して高校3年の夏まで、毎日毎日、お正月も夏休みもなく厳しい練習を耐え抜いた。
県大会には出場できなかったけど、その時にできた絆はとても強いものになった。
私が東京に出てきてなかなか会う機会がなかったので、ついに会える、と思うと、うれしくてたまらなかった」
実は、この前置きで必要なのは、
「高校時代にとても仲がよかった友人5人と10年振りに会うので、楽しみにしていた」
という部分だけです。
2分間のスピーチでは、だいたい500字くらいしか話せません。
多くのことは話せないのです。
この話では、あくまで「あわてていても落ち着いて確認しよう」ということが言いたいのです。
であれば、前置きはできるだけ短くせねばなりません。
その代わり、
・何故あわてて家を出たのか
・鍵をかけ忘れた時はどんな心理状態だったのか
・結局家は無事だったのか
などを具体的に話さないと聞き手には伝わりません。
「あわてていても落ち着いて確認しよう」ということを聞き手に理解してもらうためには、それに必要なことだけを話さねばなりません。
関係のない話が多い「前置き」は不要なのです。
高校の時にどういう活動をしていたかは言わなくてもよく、楽しみにしていたことが聞き手に伝わればよいのです。
「言いたいこと」と「人に聞いて理解して欲しいこと」は異なりますが、残念ながら、多くの方はこのことを意識して話をしていません。
言いたいことを理解してもらうために必要なことだけを話す。
そのために前置きでは必要なことだけを話す。
意識していただきたいと思います。
日本話し方センターの話し方教室では、話の組み立て方や伝わりやすい話し方をスピーチ実習を通して学んでいただいています。
ぜひ、その効果の程を「受講者の声」でご確認ください!