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★カンロ飴食堂
皆さん、カンロ飴をご存じでしょうか? きっと多くの方がご存じでしょうし、食べたことがあるという方も少なくないでしょう。このカンロ飴について、興味深いお話がありますので、ご紹介します。

カンロ飴を製造しているカンロ株式会社の社長が北海道に行った際、帯広で豚丼を食べました。そこでは豚丼のタレも売っていて、社長が何気なくそのタレを手に取りました。すると、原材料の3番目くらいに『カンロ飴』と書いてあったそうです。ビックリした社長は、会社にそのタレを何個か買って帰り「ウチの飴をこんな風に使ってくれている」「うちもこういう提案をしたらどうだ」と社員に伝えました。その結果、2年前の6月に「カンロ飴食堂」というレシピサイトが誕生しました。

肉じゃがや炊き込みご飯などにカンロ飴を隠し味として使うことを紹介していて、大人気だそうです。カンロ飴は砂糖などの通常の飴の原料の他に醤油を加えているので、以前から密かに料理の隠し味に使っている人がいました。帯広の豚丼でも使われていたところを見ると、知る人ぞ知るカンロ飴の活用法のようです。そして、1年前には「カンロ飴食堂へようこそ」というレシピ本も出版されました。
★話のネタ集めに観察力はとても大事
私がこのエピソードで注目したのはカンロの社長の「観察力」です。もしこの社長が豚丼のタレを手に取らなければ、手に取ったとしてもその原材料を見ようとしなければ、「カンロ飴食堂」というサイトは作られなかったでしょう。多分、この社長は経営のヒントを得ようと、常に様々なものを観察しているのだと思います。
ところで、この「観察力」は話をする上で、とても大切なものです。日頃から様々なものを注意深く観察して「面白いな」「使えるな」と思えるものをストックしていけば、スピーチや日常会話のネタが出来ていきます。そうすると「話すことがないな、どうしよう、困ったな~」ということもなくなっていくでしょう。そもそも話すネタがないと話はできません。そのネタ集めに「観察力」は絶対に必要なのです。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナーでは、話のネタを集める対象は主に3つある、と伝えています。その3つとは、①自身が経験したこと、②人の話、③書かれたものです。私たちの日常にはこれらの情報があふれかえっています。その中で「あっ、これはいいな!」と心が動いたものを、写真を撮ったりお気に入りに登録したり、文章にして残したりすると、次第に話すネタが増えるだけでなく、思考力も深まっていきます。
★特に集めるべきは経験談
ところで、日本話し方センターでは、①の自身の経験を最も重視しています。それは幾つか理由があります。まず、自分で経験したことなので、何をして、何を感じたり考えたりしたかが頭に入っているので話しやすいのです。また、自分が経験したことは「人に話したい」という気持ちが強いので、気持ちを乗せた話ができます。その結果、聞き応えのある話ができるのです。
また、経験談は自分の気持ちや考えも話しやすい、という特徴があります。話で重要なことは、自分が何を感じ、何を考えたか、という意見を言うことです。意見がない話は単なる報告のような感じになり、聞いていて面白くありません。自分が経験したことは、その時の感情や考え、また今そのことを振り返ってみて感じることや考えることなどが浮かびやすいので、意見や考えも話しやすいのです。
カンロの社長のように、様々な場面で観察力を働かせて、これは何だろう、あれはなぜこうなっているんだろう、などと考えると確実に話のネタは増えていきます。ぜひ励行してみてください!
日本話し方センターは、今回ご紹介した話のネタの集め方から、そのネタを効果的な話にする話の組み立て方、その話を聞き手に伝える話し方など、話し方やコミュニケーション全般について講義と実習で身につけていただけるカリキュラムを提供しています。ぜひ受講をご検討ください!