目次
1.説得力を感じない話し方
- 「この人の話し方、残念だなぁ」
- 「説得力を感じないなぁ」
- 「話を早く終わらせたいのかなぁ」
人の話を聞いていて、このように感じたことはありませんか?
私も人前で話す姿を見て、上のように感じることがあります。
例えば、テレビで記者会見している政治家や会社経営者の話す様子を見てそう思うことがあります。
多くの人が、ほとんど下を向いて原稿を見ながら話し、時々、顔を上げるという話し方です。
こういう話し方では、話している人の熱意が聞いている人に少しも伝わってきません。
見ていてとても残念な気持ちになります。
これに加えて、残念に思うことがあります。
それは、話し方が一本調子で音調がないことです。
例え顔を上げて、聞いている人の顔を見て話したとしても、一本調子ではやはり熱意は伝わりません。
話に気持ちが乗っていない分、冷めた感じになるからです。
私たちは話している人の真意や考えの深さなどを、話の音調から判断しています。
そういう意味で、音調は話をする上でとても重要な要素なのです。
しかし、多くの人がその重要さを意識していないようです。

話をする際はぜひ音調豊かに話していただきたいと思います。
では、どうすれば音調豊かに話せるようになるのでしょうか。
2.気持ちを声に表す
私たちの感情はストレートに声に表れます。
例えば、上司から仕事を指示された際、その仕事に気が乗らずに仕方なく引き受けたとしたら、「分かりました」という声は何となく素っ気ないものになってしまうでしょう。
また、一生懸命に仕事をしているのに「もっと急いで仕上げろ!」と言われたら、「分かりました」という返事にはイライラしたニュアンスが含まれるに違いありません。
一方、以前から提案していたことが承認されて上司から「よろしく頼むよ!」と言われた時の「分かりました」は、きっと喜びに満ちた声になっていることでしょう。
このように同じ「分かりました」でも、話す人の気持ち次第で、その音調は全然違います。
「あの人の声は力強い感じがする」
「この人の声はとても優しくて聞いていて気持ちがいい」
など、私たちは人の声について、このような感想を持ちます。
この声から感じる印象は、発する人の気持ちの持ち方とかなり強い関連があります。
力強い感じの声を出している人は、前向きな気持ちを持っているはずです。
また、優しい感じの声を出している人は、人に対する優しさを持っているはずです。
このように、私たちの気持ちは声にそのまま表れるのです。
そして、それが聞き手にストレートに伝わるのです。

しかし、私たちはこの事実を普段余り意識せずに話をしています。
話す際、原稿を読み上げることやきちんと話すことに意識を集中していると、一本調子になってしまいます。
そうではなく、聞いている人に
「このことを伝えたい!」
「これをわかって欲しい!」
という気持ちで話をすれば、音調がついた話になります。
ぜひ話す際は、気持ちをしっかりと持って話すようにしてください。
3.一人の人を見て話す
さて、音調が着いた話ができたとしても、人前で話すと緊張してしまいます。
その結果、気持ちが乗せられず、一本調子の話し方になってしまいます。
そういう人に試してもらいたいことがあります。
それは、聞いている人の中の一人だけを見て話すことです。
私たちは普段、雑談をしている時、
「え~~、そうなの!」
「そうそう、その気持ち、分かるわ~」
などと、気持ちを込めて音調豊かに話せています。
しかし、大勢の人の前に立つと、
「大勢の人に聞かれている、みんなが見ている!」
と思ってしまい、あがって一本調子になってしまうのです。
これを避けるには、大勢の中の一人だけを見て、その人に語りかける用に話すのです。
そうすると、少し雑談と同じような感覚になれるので、音調をつけて話すことができます。
ワンフレーズ一人を見て話したら、また別の人を見てワンフレーズ話します。
私も実践していますが、大勢に話している意識が和らいで落ち着いて話せています。
ぜひお試しください。

4.ベーシックコースで話し方を学びましょう!
今回は、話に気持ちを乗せることについてお話しました。
日本話し方センターのベーシックコースでは、これ以外にも話し方やコミュニケーションの取り方に関する知識を幅広く講義でお伝えし、実習を繰り返すことでそれらを受講生に身につけていただいています。
その成果は多くの受講生が実感されています。
ぜひ受講者の声をご覧の上、ご受講ください!