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★話し方は本を読んだだけでは改善しない
自分の話し方を直したいと思った場合、多くの人はまず話し方に関連した本を読むでしょう。日本話し方センターのベーシックコースを受講した人にも話し方に関する本を数十冊読んだという人がいました。しかし、本を読んだだけで話し方が上達した、という人に私はお目にかかったことがありません。それは、話し方は知識を得れば上達するものではなく、専門家のアドバイスを受けて練習して初めて身につくものだからです。なので、日本話し方センターのベーシックコースも自宅で練習などしないで単に通うだけだと話し方は思うようには上達しません。話し方を改善したいと願うのであれば、講義と講義の間の1~2週間の間に、自宅で練習したり話の材料を集めたりといった努力をしてもらう必要があります。そして、そのためには日常の中で話し方に関する事柄に優先順位を上げて取り組んでもらう必要があるのです。

★時間管理のマトリックス
「7つの習慣」という長年のベストセラーを読まれた方も多いと思います。この本の「『第三の習慣』~ 重要事項を優先する」という項目の中に「時間管理のマトリックス」というものが紹介されていますので、少しご紹介します。
私たちの時間の使い方は「重要度」と「緊急度」の2つの軸で、4つの領域に分けられます。

① 第一領域【必須】 重要かつ緊急
・締切のある仕事
・クレーム処理 など
② 第二領域【価値】 重要だが緊急ではない
・勉強や自己啓発
・人間関係作り など
③ 第三領域【錯覚】 重要ではないが緊急
・多くの会議や報告書
・無意味な接待や付き合い など
④ 第4領域【無駄】 重要ではなく緊急でもない
・暇つぶし
・待ち時間 など
このように分類した上で、この本の著者は次のように指摘しています。
多くの人は第一領域の活動に完全に溺れてしまい、この領域に属する仕事に追われた日々を過ごしている。
毎日様々な問題に振り回され、やがて疲れ果ててしまう。
一方、第一領域だと勘違いして第三領域に多くの時間を浪費する人もいる。
効果的に人生を営む人は、第二領域に時間を投資することで第一領域の問題をなくしていくようにする。
★話し方のトレーニングを緊急かつ重要なものにする
私がこのマトリックスで最も感銘を受けた考え方は「人は第一領域だと勘違いして第三領域に多くの時間を割いている」という指摘です。私自身もそうなのですが、メール処理や簡単な事務仕事など日常の慣れた仕事をどうしても優先的にやってしまい勝ちです。これをしていると手慣れているので楽ですし、何よりも仕事をしているという気になります。しかし、重要かどうかを考えずに仕事をしてるので生産性は低いのです。それに、この領域の仕事をしている限り大きな成長は望めません。こう考えると、この第一領域と勘違いして行う第三領域の仕事というのはとても危険です。
一方、話し方のトレーニングは、緊急ではないが将来の自分に投資する重要な時間という意味では第二領域に属するものです。ところが、この第二領域に属するものは、意識して優先度を上げないとなかなか手をつけにくいのです。ベーシックコースの受講生も、話し方を何とか改善したいと思う反面、苦手意識があるのでできればやりたくないという思いは受講が始まってからでも拭えないでしょう。しかし、第二領域に属するものは、それを行うことでスキルが上がったり人脈が増えたりと、一生の財産になるものが多いのです。従ってこの第二領域にできるだけ多くの時間を使うことで、人生をより豊かにすることができるのです。
頑張って話し方のスキルを身につければ、人前で話すことにも苦手意識がなくなりますし、自信がつけば話以外のことにも積極的になれます。つまり、話し方のトレーニングは、人生を変えることができる財産をご自身の中に築くプロセス、ということができます。
第二領域に属する話し方のトレーニングをやろう、と決心された方は、ぜひ優先順位をあげて取り組んでください!
日本話し方センターのベーシックコースは、コースに通いながら3ヶ月の間優先順位を上げて話し方のトレーニングに取り組んでいただければ、必ず以前とは見違えるほど話し方が上達します。そのことは69年の歴史が証明しています。あがり症を克服したい、話し方を改善したい、と望まれている方はぜひご受講ください!