目次
1.自分の姿や声を客観的に確認する
私は、話し方教室の講師はしていませんが、受講生に個別にアドバイスをすることがあります。
その際、場合によっては受講生の話す姿をスマートフォンで撮って見てもらいます。
例えば、声の小さな人に
「もっと大きな声で話してください」
とアドバイスしても、なかなか思っているような声は出してもらえません。
ご本人はかなり大きな声で話しているつもりなのですが、聞いている私にはさほど変わらない大きさなのです。
これは、本人の認識と本人以外の人の認識が異なることに原因があります。
そこで、
「怒鳴っている感じで話してください」
とお願いすると、ようやく私が望む大きさの声で話してもらえます。
「でも、こんなに怒鳴ったらかなり不自然な話し方ですよね」
「いいえ、少しも。とても力強く説得力のある話し方になっていますよ」
そして、事前に了解を得て撮影したスマートフォンの動画を見てもらうのです。
すると、
「本当ですね~。自分では激しく怒鳴っているつもりなのに、少しも不自然ではないですね」
「はい。なので、この感覚で話すことをしばらく練習してみてください」
自分が他人にどう見えているのか、声がどのように聞こえているのかは、いくら口で説明してもわかってもらえません。
録画した実際の姿を見てもらう、録音した実際の声を直接聞いてもらうことで、初めてわかってもらえるのです。

2.改善の出発点は、自分を客観視すること
このように、自分を客観視することは、スキルを磨く上ではとても大切なことです。
日本話し方センターの話し方教室では、コースの最初に受講生に自己紹介をしてもらっています。
そして、その話している様子をビデオで撮影し、その場で再生して本人に見てもらいます。
ほとんどの受講生が、そもそも自分の話し方に自信がありません。
なので、自分の話す姿を見た後、
「『え~、あの~』をあんなに多く言っていたとは」
「全然笑顔じゃなかった、自分では微笑んでいるつもりだったのに」
「あんなに早口だとは思わなかった」
といった感想を口にします。
そして、かなりのショックを受ける人も少なくありません。
3.自分の話す姿を知らないのは自分だけ
そもそも殆どの人は、自分が人前で話している時の姿を見たことがありません。
はじめて見る自分の姿が想像とかなり違ってい驚くとともに違和感を持ちます。
あなたも、自分の声を録音して聞いたことがあると思います。
初めて自分の録音した声を聞いたとき、
「変な声」「気持ち悪い声」
といった感想を持ったのではないでしょうか。
それと同じで、自分の話している姿を見ると、ほぼ全ての人が「いやだ、恥ずかしい」と思うようです。
しかし、考えてみてください。
その「いやだ、恥ずかしい」と思っている姿を、あなた以外の人はいつも見ているのです。
冒頭にも述べたように、話し方の改善には、自分のありのままの姿を客観的に見ることが不可欠です。
自分がどんな話し方をしているか知らずに
「こんなもので良いだろう」
と思っている限り、効果的な改善は望めませんし、あがり症も治すことはできないのです。

少し余談になりますが、私はゴルフの練習をする時、スマートフォンで自分のスイングを撮影してフォームを確認します。
「ボールを打つ瞬間、クラブを握っている手が構えたところに降りていないなぁ。これじゃ、ちゃんと当たらないなぁ」
「スイングする途中で、頭がグラグラし過ぎてる。もっと動かさないようにしよう」
こんな感じで練習を続けていますが、自分の感覚と実際の動きとがかなり違うことにいつも驚かされます。
4.効率的・効果的に話し方のトレーニングをしませんか?
話し方でもゴルフでも、自分の感覚と実際の話し方や動作には大きな差があります。
その差をきちんと自覚するためにも自分の姿を見ることはとても有効です。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、ご自身の話す姿を確認しながら、話し方の専門家である講師のアドバイスを受けて話し方の改善トレーニングに取り組んでいただきます。
その効果はほとんどの受講生が実感されています。
ぜひ受講者の声を確認の上、ご受講ください!