「私の経験では、ほとんどの場合、5割以上のウエートを持っている原因は一つだけ存在する。たくさん問題がありそうに思えても、1つの原因が現象としていろいろな形で問題として出てくるだけなのだ」。元マッキンゼーの著名なコンサルタントである大前研一さんの言葉です。私は、この言葉に、なるほど、と思うと同時に、これは話し方の改善にも当てはまるな、と考えました。

目次
★まず1つだけ改善することが大事
それは、日本話し方センターのベーシックコースを受講されている方には、1つのことが改善できたのをきっかけに、他の面もどんどん良くなっていく方がたくさんいるのです。話し方改善の近道は、まず1つのことを確実に改善することなのです。このことに関する、実際の受講生の例を以下にご紹介します。
◎Hさんの例
受講生のHさんは話す際の声が小さくて聞こえづらかったため、講師から、なによりもまず大きな声で話すようアドバイスを受けました。真面目なUさんは家では大きな声が出せないので、カラオケボックスに行って思い切って怒鳴るような感じで声を出してみました。自分の声を録音して聞きながら何度も大きな声でスピーチの練習をしているうちに、自分が納得できる大きさの声が出せるようになりました。その直後の教室で練習した通りの大きな声でスピーチをすると、講師から、「すごく大きな声になりましたね!とても説得力がある素晴らしいスピーチでした!」と誉められました。自分でもその声の大きさ、声の力強さが実感できたそうです。それが自信につながり、積極性が出てきました。そして、自信に満ちた笑顔が出るようになりました。そうなると、話ながら自分の話を聞く余裕も生まれてきます。「ここはこの表現の方がいいな」「全体的にもっとゆっくり話した方がいい」などと次々に自分で改善できるようになりました。Hさんは、コースを修了されるときには、自信に満ちた堂々としたお話をされるようになりました。
◎Sさんの例
また、Sさんは教室のスピーチで、お酒を飲み過ぎてカバンをなくしてしまった、もう今後はお酒は飲まないと決めた、という話をされました。この話の冒頭にSさんが「もうお酒はやめた、という話をします」と普通に話したのを聞いた講師が、「そこは感情を込めて話してみてください」とアドバイスしました。Sさんはアドバイスを素直に受け止め「もう、お酒はやめた!!!」と「もう金輪際飲まないぞ!」という気持ちがこもった、勢いを感じる話し方をしました。とても気持ちが乗った話し方で、聞いていて心に響きました。それ以降、Sさんは話に感情が出せるようになり、少し遠慮がちで引っ込み思案だった話し方が、力強くニュアンス豊かなものになりました。ぎこちない感じで少し硬い表情から、笑顔も出るようになりました。
★小さな成功体験の積み重ねが大事
HさんやSさんは、大きな声で話す、気持ちを乗せて話す、という1つのことを改善したことで他のこともどんどん良くなっていきました。話し方が苦手という方は、過去の失敗体験が話し方上達の大きな障害になっていることが多いようです。しかし、逆に1つのことを改善した! 克服できた! という実感があると苦手意識が薄れ、他の面も良くなっていきます。そうした成功体験を重ねていくことで、苦手意識がどんどんなくなっていくのです。
★ベーシックコースで成功体験を積み重ねましょう!
日本話し方センターのベーシックコースでは、まず1つのことを改善して成功を体験していただき、その後講師がアドバイスをしながら他のこともできるようになるというプロセスを踏んで、成功体験を積み重ねていただいています。その成果は多くの受講生が実感されています。ぜひ「受講生の声」でご確認ください!