目次
★考えるより行動しよう
2019年に出版されてベストセラーとなった、ロルフ・ドベリ著「Think Clearly」という本の中で私の印象に残っている一節があります。それは「考えるより、行動しよう」という言葉です。この言葉には色々と考えさせられました。

例えば、このブログなどの文章を書く場合、何について書くかというテーマは事前に考えなければなりませんが、具体的なストーリーや文章の組立は、書かながアイデアが浮かんだり洗練されていったりします。この例のように、文章を書くという、考えなければ出来ないと思われるものでも、実際に書くという行動を起こした方が筆が進むということがあります。そして、このことは、人間が行うありとあらゆる領域の活動に当てはまります。
セールスマンが完璧なセールストークができるようになるのは、セールス方法を研究するからではなく、話術を何度も磨きあげ、数え切れないほど断られるという経験をするからです。考えるだけではなく行動しなければ話術を磨くことはできないのです。しかし、人間はつい考えることに時間を費やしてしまいます。本書では、それは、考える方が楽で、行動するのは難しいからだ、としています。
★話し方も行動する(=話す)ことが上達の秘訣
このことは、話し方を上達させることにもピッタリと当てはまります。日本話し方センターの2日間集中セミナーでは、受講生はその場で失敗談などのテーマでスピーチを作って話をします。その際に、多くの人がスピーチ原稿を書くことにかなりの時間を費やします。講師が、「だいたいのストーリーができあがったら声に出して練習しながら原稿を完成させてください!」とお願いしても立ち上がって練習使用する人はほとんどいません。これは、上に紹介した考え方を当てはめると、原稿を考えている方が楽、という面があるのかも知れません。また、原稿をきちんと作らないと声に出して練習できない、と思っている人もいるようです。
「話すのが苦手なら話すことで直せ」
これは日本話し方センターの創業者である江川ひろしの言葉です。原稿が中途半端でも、話す骨子ができたら、とにかく声に出して繰り返し練習することが大事なのです。声に出しているうちに、「何だか話している内容に違和感がある。本当に話したいことは別のことかも知れない」とか「この言葉は発音しにくいので別の言葉に変えよう」など、様々な気付きが生まれます。それらを修正していくことで、スピーチがどんどんよくなっていきます。
話し方を上達させるプロセスは、自転車に乗れるようになったり、泳げるようになったりするのと同じで、体に覚え込ませる、という面があります。声に出して話す、という行動を起こすことで、言いたいことを適切に表現できる原稿になり、それを体に覚え込ませることができます。そうすると、考えなくても言葉がスラスラ出るようになります。まさに考えるよりも行動することが大事ですね。話すのが苦手なら、ぜひ話すことで直してください。
★2日間集中セミナーに参加しませんか?
日本話し方センターの2日間集中セミナーは、まさに話ながら話を上達させることに集中する2日間です。この2日間、しっかりと取り組めば話し方は必ず上達します。ぜひご参加ください!