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★自分のよい点を言葉にする

日本話し方センターのベーシックコースでは、受講生が毎回、教室の前に立って2分間のスピーチをします。スピーチを終えた後、大抵の受講生は少し残念そうな表情をします。スピーチをした感想を聞いてみると、「途中で原稿が思い出せず話が飛んでしまった」「あがってしまい手足が震えた」など、しきりに反省点を話します。とても謙虚な姿勢ですが、私はこの感想を聞くと「ちょっともったいないなぁ」と思ってしまいます。

日本話し方センターの講師は受講生に「ぜひご自身のよい点を見つけてください。」とアドバイスしています。「思ったより落ち着いて話ができた」「少し高い声で話したら話しやすくなった」というように、自分で前よりもよくなったところ、できたところを見つけて、それを言葉にして欲しいのです。

★学びを継続するには成長実感が必要

なぜ自分のよい点を言葉にした方がよいのでしょうか。それは、そうすることで話し方のトレーニングにより積極的に取り組めるようになるからです。そもそもベーシックコースの受講生は、話すこと自体に苦手意識を持っています。その苦手なことをベーシックコースの受講期間である3ヶ月も続けることには、少なからずストレスが伴います。もしストレスを感じながらも自分の話し方が上達していることが実感できれば、話し方を学ぶこと自体、少し楽しくなってくるはずです。このように、ストレスを軽減して学びを継続するためには、成長を実感することがどうしても必要なのです。

★人は悪いところに目が行きがち

しかし、残念なことに、人は物事のよいところよりも悪いところに目が行き勝ちです。それは、何かを学んだり身につけたりする過程で、自分の理想とする姿と比べてしまうからです。理想の姿と比べると、今の自分のできていないところばかり意識してしまうのは極自然なことです。しかし、その結果、いつまで経っても自分の悪いところ、できていないところしか認識できないなら、その内に嫌になってしまい、学ぶことをあきらめてしまうでしょう。人は、何かと比べてその差を認識することではじめて物事を理解できます。例えば、就職してはじめて給料をもらうと感激すると思います。この時点ではその給料が高い、低いということはそんなに気にならないでしょう。しかし、学生時代の友人の給料がいくらかわかった時点で、自分の給料が高い、安いという意識が生じます。このように、人は、何かを認識するためには他のものと比べたがるものです。従って、話し方のトレーニングの過程で、自分が理想とする姿と今の自分を比べるのはごく自然なことです。

★昨日の自分と今日の自分を比べる

問題は、理想の姿と比べると、励みにならずストレスになってしまうということです。であれば、比べる対象を変えて、昨日の自分と今日の自分を比べればどうでしょうか。昨日よりもできていることが認識でき、前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。そのためには、自分から意識してよくなった点、できた点を見つけて欲しいのです。先に述べたように、人は意識して見つけないと、自分のよい点をなかなか認識できません。そして、よい点を見つけたらそれを言葉にすることで、自分の意識にしっかりと落とし込めます。ベーシックコースの講師もスピーチ実習では、まずよかった点を受講生に伝えます。それに加えて自分でもよい点を見つけることを続けていけば、それが自己肯定感につながり、成長努力を続ける源泉になります。ぜひ昨日の自分と今日の自分を比べて、自分の成長したところを言葉にしてください。

★ベーシックコースで学んでみませんか?

日本話し方センターのベーシックコースでは、講師が受講生のよい点、よくなった点をきちんと伝えた上で更によくなるには、という観点でアドバイスしています。それがとても励みになったという受講生が数多くいらっしゃいます。そうしたことも含めて受講の成果をぜひ「受講者の声」でご確認ください!