目次
1.話すことがない!
「人と話していて話題が途切れると、話すことが思いつかなくて会話が続かない」
「何か話そうと思うが、話題が思いつかなくて沈黙が続いてしまう」
あなたにはこういう経験はありませんか?
話が苦手、という人はその大きな原因に意外に気付いていません。
その原因とは、『話すことがない』こと。
話すことが思いつかないと話せません。
この当たり前のことを、多くの人は気付かずにいるのです。
どんな料理の名人でも、食材や調理器具がないと、その腕前を振るうことはできません。
それと同じで、どんなに話し方が上手な人でも、話すことがないと話はできないのです。

2.『話すこと』は自分の経験の中にある
話が得意な人は、その場で思いついたことをスムーズに話しているように見えます。
しかし、そういう人は、自分の中に『話すこと』をストックしていて、話す際にそれを取り出して話しています。
従って、話すことを自分の中にストックしておくことはとても大切なことなのです。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、日頃から『話すこと=話の材料』を集めましょう、という講義をしています。
話の材料になるものはないか、と常日頃から意識して探すようにしておくと、物事を観察する意識が芽生え、材料になりそうなものが色々と見えてきます。
それらの物事を、その時に考えたことや感じたこととともにストックしていけば、話の材料が自分の中に蓄積されていきます。
話の材料は、普段の生活の中で接する出来事やニュースなどから得られます。
しかし、話の材料として最も有効なものは、自分の過去の経験です。
私たちはこれまで生きてきた中で、実に様々な経験をしています。
しかし残念ながら、そのほとんどを記憶に留めることなくスルーして忘れてしまっているのです。
実に勿体ないことです。
過去の経験を思い出して、話の材料にすると、どんな場面でも話ができるようになります。
しかし、私たちは過去の出来事を忘れてしまっているので、なかなか思い出すことができません。
その対策として、有効な行動が2つあります。
3.自分で自分に質問する
一つは、自問自答することです。
例えば、事業に成功した人をテーマにしたテレビ番組を見ているとします。
そういうときに、軽い気持ちで「自分は成功者なんだろうか」と自問してみます。
そうすると、こんなことを考えたりします。
「そもそも成功者とは何だろう。成功の定義って何だろう?」
「例えば、自分の人生を振り返って大きな後悔がないなら、それは成功者と言えるのではないか?」
「だとしたら、自分は、そんなに後悔はしていないので成功者と言えるだろう」
決して正解があるわけではないので、何を考えても自由です。
このように自ら自問自答したことが、立派な話の材料になります。
また、「人生最後に一品だけ食べられるとしたら何を食べるだろう?」と自問自答しても面白いでしょう。
それを暫く考えて「焼肉だな!」と思い、それを記憶します。
その後、日常会話や飲み会の席で食べ物の話になった時、
「私、焼肉が大好物なんです。死ぬ前に何か一品食べられるんだったら絶対焼肉です。それくらい好きなんです」
と話すことができます。
そして、
「じゃあ、他の人は死ぬ前に何か一品だけ食べられるとしたら、何を食べたい?」
というように話題を広げて、場を盛り上げることもできます。
自問自答は、道を歩いていても、お風呂に入っていてもできます。
ふと頭に浮かんだことをとらえて、少しの時間じっくり考えることを習慣にすれば、かなり広くて深い話の材料ができます。
また、上に書いた「人生最後に食べたいものは何?」などの問いかけも、こうしたすきま時間で考えておくとよいでしょう。

4.過去の経験を深掘りする
もう一つは、自分の過去の経験を深く掘り下げることです。
例えば、あなたは、
「子供の頃に好きだったことを10個あげてください」
と言われてすぐに思いつきますか?
1つ、2つはあげられても10個あげることはなかなかできないでしょう。
しかし5分くらい集中して考えてみると、10個くらい簡単に出てきます。
「ああ、自分はそういうことにも興味があったんだなぁ」
「こういうことも好きだったなぁ」
と改めて実感できるはずです。
そして、その好きだったことにまつわるエピソードなども思い出し、「自分はこういうことを大切にしていたんだなぁ」と自分を見直すことができるでしょう。
このようにして思い出したエピソードや考えたことなどが、自分を語る上での話の材料になります。
先にも述べたように、人は自分の経験や体験を記憶に留めずに忘れてしまっています。
それらをあえて掘り起こして考えを添えれば、かなり上質の材料になります。
ぜひ自分の中にある話の材料を掘り出してください!

5.話し方を学びませんか?
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、話の材料の集め方以外にも、要領のよい話のまとめ方や聞き手を惹きつける話の仕方など、話し方やコミュニケーションの取り方全般について学んでいただけます。
その成果は多くの受講生が実感されています。
「受講者の声」をご一読の上、ぜひご受講ください!