目次
1.話が苦手なことの意外な原因
「人と話をしていて話題が途切れると、次に話す話題がなかなか思いつかなくて会話が続かない」
「何か話そうと思うが、話題が思い浮かばず、沈黙が続いてしまう」
あなたには、こういう経験はありませんか?
ちょっとした顔見知りの人とエレベータを待っている時などに、上のような焦りを感じる人は少なくないと思います。
なぜ、話が思い浮かばなかったり、会話が途切れたりするのでしょうか。
ひょっとしたら、そうした時に、とっさに話すことを思いつく瞬発力を身につければ良いと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、この原因は、話す材料がないことにあります。
確かに、とっさに話すことを思いつく力は必要でしょう。
しかし、その力は、話す材料が自分の中にストックされていないと、発揮できないのです。
そして、この原因は、多くの人が気付いていない『意外な原因』なのです。

2.話し方教室受講生Fさんの例
日本話し方センターの話し方教室では、『話の材料の集め方』という講義を行っています。
この講義を聞いて、目から鱗が落ちた、という受講生も少なくありません。
以前、ベーシックコースを受講していたFさんもその一人でした。
ビジネスの場でも、お取引先とはまず雑談から入る、ということが多いです。
そうした場面で、Fさんは話すことができず、悩んでいました。
しかし、ベーシックコースを受講して、『話の材料の集め方』の講義を聞いてから、意識が変わりました。
話せない原因が、材料がないことだとわかったので、早速話の材料を集め始めたのです。
そして、その結果、お取引先とスムーズに会話をすることに成功しました。
そのことが、弊センターのホームページの『受講生の声』欄に掲載されていますので、ぜひご一読ください。

3.自分の体験の中から材料を集める
Fさんのように、お取引先と話すために必要な話の材料を探そう、という意識を持つと、材料はドンドン集まってきます。
それらの事実とともに、その時に考えたことや感じたことをストックしていけば、話のネタは自分の中に蓄積されていきます。
しかし、できれば、お取引先との会話だけでなく、多くの場面で使える話の材料をストックできるとよいですね。
そうした材料は、Fさんのようにネットやテレビで探すのが一般的だと思います。
そして、それ以上に話の材料が見つかる領域があります。
それは、自分の過去の経験です。
過去、私たちは大小様々な経験をしています。
しかし、私たちは驚くほど、その経験をスルーしてしまっています。
その結果、せっかくの話の材料を見落としているのです。
ぜひ自分の経験の中から話の材料を集めてください。
その集め方には、大きく分けて2つのやり方があります。

4.自分の過去の体験を掘り下げる
一つは、自分の過去の経験を深く掘り下げることです。
例えば、あなたは今現在、興味のあることを10個あげてください、と言われてすぐに15個思いつきますか?
3つ、4つはあげられても15個あげることはなかなかできないでしょう。
しかし7分~8分集中して考えると、15個以上出てきます。
実際、私は過去にこの質問をされて7分間集中して考えると、15個以上思い出すことができました。
「ああ、自分はそういうことにも興味があるんだなぁ」
「こういうことも好きなんだなぁ
と改めて実感できます。
そして、その好きなことにまつわるエピソードなども思い出し、
「自分はこういうことを大切にしていたんだなぁ」
と、自分を見直すことができます。
こうして認識できたことやそれにまつわるエピソードなどが、自分を語る上での話の材料になります。
先にも述べたように、人は自分の経験や体験のほとんどを掘り下げることなくスルーしています。
それをあえて掘り起こし、それに対する自分の考えを添えれば、かなりよい話の材料になります。

5.自問自答する
もう一つは、自問自答することです。
例えば、事業に成功した人をテーマにしたテレビ番組を見ているとします。
そういうときに、軽い気持ちで、自分は成功者なんだろうか、と自問してみるのです。
そうすると、こんなことを考えたりします。
- そもそも成功者とは何だろう。自分に取って成功の定義とは具体的に何だろう
- 例えば、自分の人生を振り返って大きな後悔がないなら、それは成功者と言えるかも知れない
- だとしたら、自分は、そんなに後悔はしていないので成功者と言えるだろう
決して正解があるわけではないので、何を考えても自由です。
このように、自ら考えたことが立派な話の材料になります。
また、
人生の最後に一品だけ食べることができるとしたら,何を食べるか
と自問自答しても面白いですね。
それを暫く考えて、「卵かけご飯だな」と思ったとしましょう。
そのように考えたことは、結構記憶に残っているものです。
そして、ある日、日常会話や飲み会の席で食べ物の話になった時、
「ああ、私は卵かけご飯が好きなんです」
と言うよりも
「ああ、私は卵かけご飯が大好物なんです。死ぬ前に一品食べられるんだったら迷わずに卵かけご飯を選びます。それくらい好きです」
と言った方が、話ははるかに盛り上がります。
そして、
「じゃあ、皆さんは死ぬ前に何が食べたいですか?」
と、話題を広げることもできます。
自問自答は、道を歩いていても、お風呂に入っていてもできます。
ふと頭に浮かんだことをつかまえて、少しの時間じっくり考えることを習慣にすれば、かなり広くて深い話の材料ができます。
また、「人生最後の時に食べたいものは何?」などの問いかけ自体も、話題を提供したり、広げたりする材料になります。
このように、自分の中にある話の材料を考えてストックしておけば、とても強力なコミュニケーションの武器になります。
ぜひ自分の中にある話の材料を掘り出してください!

6.話の材料を考える場を作りましょう!
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナーでは、話の材料の集め方以外にも、要領のよい話のまとめ方や聞き手を惹きつける話の仕方など、話し方全般について講義と実習でご指導しています。
また、受講している間は毎週のようにスピーチ実習があり、その話す材料を常に考える期間でもあります。
そうした経験をすると、話の材料も集めやすくなります。
その成果は多くの受講生が実感されています。
あなたもぜひ受講してください!