目次

1.話が苦手な原因がわかったJさん

ベーシックコースを受講したJさんは、昔から話すのが苦手でした。

特に、人前での話が苦手。

月に1度、朝礼でスピーチをする順番が回ってきます。

その日が近づいてくると、気持ちが落ち着かなくなり、スピーチのことを考えて寝不足になってしまいます。

この定期的に襲ってくる悩みを「絶対に解消したい!」と思って、受講を決意されました。

そして、コースの講義を聞いたJさんは、なぜ自分が話がなぜ苦手なのかわかりました。

それは、「話のネタがない」ことだったのです。

 

ベーシックコースでは、コースの早い段階で『話の材料の集め方』という講義を行っています。

話す材料がないことは、話すことへの苦手意識の大きな原因なのですが、多くの方がこのことに気付いていません。

Jさんもその一人でした。

もしあなたが突然

「明日の朝礼のスピーチ、お願いね」

と言われたら、すぐに

「わかりました!」

と返事できるでしょうか。

「え~、そんな急に言われても話すことなんかないよなぁ・・・」

などと思われるなら、それは話の材料が十分にストックされていない証拠です。

納得できる材料がないまま話してしまうので、話に自身が持てず、あがってしまうのです。

普段からこまめに材料を集めてストックしておくことで、話への苦手意識は確実に薄らいでいきます。

では、具体的にどうすれば話の材料を集められるのでしょうか。

2.集めることを意識する

まず何よりも、話の材料を集めることを常に意識することが肝要です。

私たちの日常には話の材料になるものが実にたくさんあります。

しかし、私たちはそのほとんどを心に留めずに見逃しています。

これはとても勿体ないことです。

「集めよう!」と意識するだけで、以前よりも物事に対して興味や関心が持てるようになります。

そうすると、今まで何気なく見ていたテレビ番組やネットの記事でも

  • 「そうか。この人のように前向きに考えると、落ち込んだ時でも少し気持ちが楽になれるな」
  • 「へぇ~、新幹線の座席が2列と3列になっているのはこういう理由なのか!」

と、以前よりもそれらの物事に心に留めながら見聞きすることができるようになります。

話の材料を集めることを意識することが、材料集めの第一歩です。

 

3.日常の体験をネタにする

話の材料として意識しやすいのは、テレビやネットの記事ですが、実は、私たちの日常の体験がかなり良い材料になります。

  • 友人との待ち合わせの時間を8時だと思っていたが、実際は18時だった。

    あわてて現地に行ったが友人をかなり待たせてしまった。

    時間は事前にきちんと確認せねばならないと思った。
  • 明日までに会議資料を作らねばならない同僚が切羽詰まっていたので、残業して手伝ってあげた。

    無事に資料ができあがり、その同僚からとても感謝された。

    感謝されたことがとても嬉しく、これからもできるだけ人の役に立とうと思った。
  • 電車で優先座席に座っている人の前に、かなり高齢の方が立っていた。

    その人は優先座席に座って寝ていたので、高齢の方が前に立っていることに気付いていなかった。

    これを見て、私は優先座席に座っても決して寝ないようにしようと思った。

このような日常の中でのちょっとしたことは、誰でも経験していることです。

こうしたことも立派に話の材料になるので、ぜひ意識していただきたいと思います。

4.その物事について考える

次に必要なことは、その材料について考えることです。

材料集めを意識して日常の物事に目を向けるようになっても、それらを表面的に見ているだけでは話に使える材料にはなりません。

  • 「これはなぜこうなっているんだろう?」
  • 「あの人はなぜあの時に喜んだんだろう?」

など、見聞きしたことについて考えることがとても重要です。

 

例えば、「物価の上昇により投資への関心が高まっている」という記事を見て、単に「投資への関心が高まっているようです」ということを材料としてストックしても、話としてはかなり物足りないでしょう。

それは、事実をそのまま述べているだけだからです。

事実を述べただけでは、単なる報告に過ぎないので、聞いた人は「だからどうなの?」という反応になることが大半でしょう。

話は、聞いた人に共感、納得してもらうことがとても大事なのです。

共感、納得してもらうためには

「本当に投資をする人が増えるだろうか」

などと掘り下げて考えることが大切です。

そうすると、

「物価が上昇すると預金などの価値が目減りするので、それを投資で補おうとする人は増えるだろう。

しかし、日本人は元本を減らしたくないという保守的な考えの人が多いだろうから、当面はリスクの少ない商品に投資するのではないか」

と、少し深みのある話ができます。

また、上に示した日常体験の例にも、それぞれ自分の考えや意見を添えています。

これがあることで話はグッと引き締まったものになります。

 

冒頭紹介したJさんは、『話の材料の集め方』の講義を聞いてから、日常の中から材料を集めるようになり、常にそれを書き留めるためのメモを携帯するようなりました。

そして、コースを修了する頃には、

「話のネタがストックされているので、話すことへの苦手意識がなくなりました」

と嬉しそうに話してくれました。

『話すこと』は『考えること』です。

ぜひ集めた事実と自分の考えをセットにしたものを、話の材料としてストックしてください。

5.コミュニケーション全般について体系的に学びませんか?

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、今回紹介した話のネタ集めを含めて、話し方やコミュニケーション全般について、幅広く体系的な講義を行い、それに基づいたトレーニングを行っています。

その効果は話し方教室を受講した多くの人が実感しています。

ぜひ受講者の声をご覧いただいた上で、ご受講ください!