目次
1.何が言いたいかわからない
日本話し方センターのベーシックコースには、「何が言いたいのかわからない」と言われることを改善したい、という人が大勢受講されています。
職場にせよ家庭内にせよ、「言っていることがよくわからない」と言われることは誰にでもあることです。
しかし、そのように言われることが頻繁だと、業務や日常生活にも支障を来してしまいます。
ところが、そういう人は、どのようにすればわかりやすい話ができるようになるのか、自分だけではわからないのが実情ではないでしょうか。

2.言いたいことを一つに絞る
その解決策の一つが、言いたいことを一つに絞る、ということです。
「何が言いたいかわからない」と言われる人は、話す前に話す内容の整理が不十分なまま話し始めます。
その結果、幾つかある言いたいことを、整理せずに次々に話してしまうのです。
私たちの話し方教室では、2分間のスピーチを繰り返し行うことで、あがりを抑えて要領よく話す訓練をしていただいています。
2分間という短い時間では、言いたいことは一つに絞らないと時間内には収まりません。
しかし、「何が言いたいかわからない」と言われる人は、始めの頃のスピーチ実習で、スピーチの中に2つ以上の言いたいことを盛り込むことが少なくありません。
- 朝のあいさつを続けていると娘と話ができるようなったし、職場でも雑談できるようになった
- あわてていても最低限の確認をして、周りの人に気を配らねばならない
- 常に勉強することはとても努力を要するけれど、とても大切なことだ
これらはどれも言いたいことが2つあるスピーチテーマの例です。
1つ目の例だと、
「朝のあいさつを続けて娘と話ができるようになった」か
「朝のあいさつを続けて職場で雑談ができるようになった」
のどちらかにテーマを絞らなければなりません。
絞らずに2つのことを話すと、長くてまとまりのない話になるか、具体性に欠けた薄い話になってしまいます。

3.言いたいことが多いYさんの例
先日、2日間集中コースに参加されたYさんも「言いたいことがわからない」と言われることが悩みでした。
Yさんは、日常会話では次々に話をして場を盛り上げるタイプの人です。
しかし、人前でスピーチをする時でも日常会話と同じように頭に浮かんだことを次々に話すので、話が長くなり、聞いている人がポカンとした顔をすることがよくあるそうです。
そのYさんがこのセミナーで学んで得たことを2分間のスピーチにまとめる際に悩んでいました。
メモを見ていると、言いたいことが5~6個も書かれています。
「これを全部話すととても2分では終わりませんね・・・この中で一番心に深く残っていることは何ですか?」
講師のこの問い掛けにYさんは
「ん~、一つ選ぶとすれば『言いたいことを1つに絞って短くまとめる』ですかね・・・あっ! まさに、今の私に一番必要なことでしたね!」
このことに気付いたYさんは、その後、このテーマに絞った原稿を作成し、全員の前で短くてとてもわかりやすいスピーチをしました。
しかし、実際には話すことを1つに絞る、ということは慣れない人には簡単なことではありません。
では、どうすれば1つに絞れるのでしょうか。

4.短いフレーズにまとめる
その一つの方法として、言いたいことを20文字以内の短いフレーズでまとめる、ことをお勧めします。
- 安全運転に留意して欲しい
- 新しいことに興味を持って欲しい
- 新たな市場を開拓すべきだ
日本話し方センターでは、このように短くまとめたフレーズを『主題』と呼んでいます。
この『主題』を作ることで、話すことを1つに絞ることができます。
話が長い人がいますが、その原因は言いたいことに関係のない前置きを長々と話してしまうことにあります。
しかし、『主題』を意識すると関係のない前置きかどうかの判断もしやすくなります。
また、20文字以上になるのなら、言いたいことがまだ絞れていない可能性が高いです。
1つのことを2分間で話すことを意識してできるようになると、3つのことなら6分間で話すようになります。
3つのことを整理せずに一緒に話してしまうと、聞き手は混乱して理解できません。
個条書きなどで整理し、1つ1つを端的に話すことで話が論理的になり、聞き手に理解してもらい易くなるのです。
話を1つに絞って2分程度で話すとわかりやすい話になります。
もし言いたいことが幾つかある場合でも、1つについて2分間程度で話せば、わかりやすい話ができるようになります。

5.話し上手になるためにぜひご受講ください!
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、今回ご紹介したこと以外にも、相手に伝わる話し方、人前であがらずに話すスキルの身に付け方などを講義と実習でご指導しています。
その効果は多くの受講生が実感されています。
「受講者の声」をご確認ください。
そして、ぜひご受講ください!