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★自己紹介にも目的がある

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーでは、コースの最初に、受講生に自己紹介をしてもらっています。皆さんも職場や職場以外の活動の場で自己紹介をされたことは必ずあると思います。しかし、大抵の場合、やれと言われたので仕方なくやる、というものなのではないでしょうか。私も今まで就職、転勤、転職などの場面で自己紹介をしてきましたが、例外なく、仕方なしにやっていました。しかし、日本話し方センターに関わるようになってから、その考え方を改めました。

そもそも自己紹介は何のためにするのでしょうか? 改めて問われると、そんなこと考えたことないな、と思われるのではないでしょうか。しかし、自己紹介にも目的があります。それは、
・自分の名前を覚えてもらう
・自分という存在を記憶してもらう
ということです。職場などでは、新たな人が来ると儀礼的に行っていると思いますが、どうせやるのなら、この目的に沿った自己紹介をした方がよいですね。

★名前を覚えてもらう

まず、名前を覚えてもらうためには、自分の名前を繰り返し言うことが必要です。一般的に自己紹介では自分の名前を1回しか言いません。それも、始めに言ってしまうので、その後の話を聞いているうちに聞き手は何という名前だったか、すっかり忘れてしまいます。なので、繰り返し言うと覚えてもらいやすくなるのですが、わざとらしく繰り返しては、ああ、名前を売りたいんだな、と余りいい印象を持たれません。

そこでお勧めなのは、自分の名前の漢字を説明することです。私の場合ならこういう要領です。「私は、よこたふみたか、と申します。よこたは縦横の横に田んぼの田です。ふみたかは文章の章の字の後に、草なぎ剛の剛、岡山県の岡の右側に縦線二本を書きます。横田章剛と申します」こうして漢字とともに紹介をすると、わざとらしくなく名前を何回か言うことができます。

★自分の存在を記憶してもらう

次に、自分の存在を記憶してもらうためには、記憶に残るような話をする必要があります。そのために、出身地や前職、趣味などを紹介する中で、少し変わったことを言うのが効果的です。「私は大阪出身です。粉もんの食文化が盛んで、お好み焼きなどが普通の家庭でもおかずとして出てきます。私も子供の頃はよくたこ焼きをおかずにご飯を食べていました」「私の趣味は読書です。最近は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に触発されて、吉川英治の『新平家物語』を読んでいます」聞き手が「おやっ?」とか「ああ、そうなんだ!」と思うような話をちょっと入れるだけで記憶には残ります。

★他の人の話につなげて話す

また、異業種交流会などで、複数人が自己紹介をする場合は、他の人の話の一部からつなげて話すのもよいでしょう。「先ほどの木村さんは料理が趣味とのことでしたが、私も料理とお酒が好きで、休日には自分でおつまみを作ってお酒を飲むのが楽しみです」こういう風に他の人の話からつなげると、ちゃんと人の話を聞いている人だな、と聞き手は好意的に聞いてくれます。また、話題に取り上げた人とは趣味や出身地で共通するものがあるはずなので、自己紹介後、すぐに仲良くなれる可能性もあります。

★長く話すのは厳禁

ところで、自己紹介をする上で注意することがあります。それは長く話さない、ということです。人は自分のことになると色々と話したくなるものですが、他の人はそうした話に興味はありません。せいぜい長くても1分半に収めるべきですので、ご留意ください。

★話し方のトレーニングをしてみませんか?

日本話し方センターの話し方教室では、上に述べた自己紹介も含めて話し方に関する様々なことをお伝えし、それらを身につけるトレーニングを行っています。ぜひ無料体験教室にお越しください!