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★あなたはどうしたいの?という問い

今回は職場で話をする場合に、話す前の心構えとして大切なことについてお話します。
例えば、あなたが取引先から、「新たに商品を発注するけど値引きをしてくれることが条件だ」と言われたとします。売上が上がるのはとてもありがたいことですが、値引きをしてしまうと儲けがほとんどありません。その取引先は以前から大口の発注をしてくれる重要顧客です。さて、どうしてよいかわからず、あなたは上司に相談したところ、上司からこう言われました。
「で、あなたはどうしたいの?」

こうした場合、あなたはきっと心の中でこう思うでしょう。
「えっ、だって、わからないから聞いているんだけど」
しかし、もしあなたが実際に、上司から「どうしたいの?」といった質問をされたことがあるなら要注意です。仕事をする上で大切なことは、まず自分なりに考える、ということだからです。

★会議での事例

先日、私がある会社の会議にオブザーバー出席した際、「これは司会進行が難しいだろうなぁ」と思うことがありました。その会社は、現状、部門ごとに総務等のバックオフィス機能を持っています。そのバックオフィス機能を1つに集約して全部門共通の部署にすべきか否かという議案でした。私が「難しいだろうなぁ」と思ったのは、この議案の起案者が「皆さん、どちらがいいと思いますか?」と問題提起だけして、集約すべきか否かの案を示していなかったからです。せめて集約した場合のメリット、デメリットくらいは提示すべきなのですが、それもありませんでした。この提示の仕方では「皆さん意見をお願いします」と促してもなかなか意見は出ません。案の定、はじめは全く意見が出ませんでした。幸い、ある出席者が、集約した方がよいことを、その理由とともに整然と発言したので、集約することに決まりました。しかし、たまたまいい意見を言ってくれる人がいたからよいものの、こうした提示の仕方では会議は生産的なものにはなりません。

★まず自分で考える

この会議の起案者は「どちらがいいですか?」という提示の仕方しかしませんでした。あまりに雑な提示の仕方だったので、会議後、起案者になぜこのような提示の仕方をしたのか確認しました。すると、ある取締役から、この件について皆を意見を聞いておいてくれと言われたので出した、という回答でした。この起案者は「人から言われたことをやった」だけだったのです。しかし、これでは仕事になっていません。仕事では自分なりの「付加価値」をつけることが必要です。役員に指示されたとしても、その件について自分なりに考えて、判断に必要な要素を考え、比較検討して結論まで出すべきです。そこまで準備して会議に提示すれば、参加者も意見が言いやすく、効率的・効果的な会議ができます。

この例と同じようなことが
「どうしたらいいでしょうか?」
という相談にも言えます。どうしたらいいか人に聞く前に、自分なりに調べたり考えたりすべきです。そうすると、相談する時も
「この考えでよいでしょうか?」
という話し方に変わってきます。相談された方も格段に答えやすくなります。しかし、とても残念なことに、世の中には「どうしたらいいでしょうか?」という質問をする人がとても多いのです。本当にどう考えればいいのかわからない、ということもあると思いますが、大半は自分で考えていないケースが多いように感じます。どんな場合でも、まず自分なりに考える。そうすれば、ご自身の思考スキルが向上しますし、ビジネスコミュニケーションも格段に生産的なものになるでしょう。

★話し方を学びませんか?

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