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★長い話は聞かれない
皆さんの職場の朝礼でスピーチをする人は、どれくらいの時間話しているでしょうか。また過去に結婚式に出席された方は主賓の挨拶がどれくらいの長さだったか覚えているでしょうか。私の経験では、朝礼のスピーチはだいたい5分、結婚式での主賓の挨拶は10分~15分くらいだと思います。では、その5分のスピーチや10分の挨拶を集中して聞けたでしょうか。また、その話に感銘を受けたでしょうか。残念ながらこれらの問いに「イエス」と答えられる人は多くないと思います。朝礼でのスピーチで5分話されると長いと感じてしまいます。また結婚式の挨拶も10分以上はかなり長いと言わざるを得ません。
残念なことに、話は長ければ長いほど真剣に聞いている人は少なくなっていきます。長い話は相手に伝わらないのです。

★コマーシャルも長いものは聞かれない
このことに関連して少し気付いたことがあります。先日、何気なくテレビを見ていて「何だかこのコマーシャル長いなぁ」と思った事がありました。その後再び同じコマーシャルが流れたので時間を計ってみると1分でした。通常のコマーシャルは15秒、長いもので30秒です。私たちは15秒や30秒のコマーシャルを見慣れているので、それ以上に長いものに違和感を感じてしまうのでしょう。一緒にいた家族も「このコマーシャル、長いね」と言っていたのでこの感覚は私だけのものではないと思います。コマーシャルでも長いものはなかなか集中して聞けないのです。
★話すことは人の時間を奪うこと
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、「話は人の時間を奪って聞いてもらっているのだからできるだけ短くすべき」と伝えています。短く話すには事前に話すことを整理することがとても大切です。この整理の仕方には幾つかポイントがありますが、ここでは2つご紹介します。
★話すことを1つに絞る
まず一つ目は「話すことを1つに絞る」ことです。
話す前に「アレも話したい。コレも話したい」と色々と話すことを用意する人もいます。また、話している最中に次々に頭に浮かんできたことを全部話してしまう人もいます。残念ながらそういう話し方ではなかなか相手には聞いてもらえません。聞き手が話を理解するのは相応にストレスがかかりますし、体力も使います。なので、話す際は1つのことに絞って話すようにしましょう。例えば先日の3連休の出来事について話したいなら、「泊まりがけで温泉に行った」「初めて作った料理が美味しくできた」「Netflixで映画を見て号泣した」と話したいことを3つに分けます。そして、まずその中の1つについて話をします。その後、他の人の話しを聞いたりして、しばらくしたら2つ目の話をします。そうすることで、話を短く区切ることができるようになりますし、あなただけ一方的に話すことも避けられます。
★何について話すか明確に意識する
二つ目は「何について話すか明確に意識する」ことです。
一般に、話が長い人は自分が何について話すのかはっきりしないまま話すことがとても多いです。前述のように話しを「温泉旅行に行ってきたこと」1つに絞ったとしても、その旅行の中のどの話をするのかハッキリさせずにダラダラと話してしまいます。雑談と言えども自分だけ長々と話すのは禁物です。「夕食が豪華で美味しかった」「お風呂の施設が充実していて2時間くらい入ってしまった」など、話したいことことを明確にすることで長い話は避けられます。話し始めたときは、話している本人もそんなに長く話すつもりはないのだと思いますが、ついつい長い話をしてしまう、ということはよくあります。そういう場合は言いたいことを絞らずに話していることがほとんどです。
上で例示した3連休の出来事などは雑談の話題ですが、職場で仕事の話をしている際も事前に言いたいことを明確にしないと「でね~、え~と、あれ? 私、何を言いたかったんだっけ?」などと言ってしまったりします。こういう場合も、話す前に「これを伝えたい!」というポイントを短いことばで頭に思い浮かべる訓練をするとよいでしょう。例えば、私たちの日常で丁寧に説明した後、相手から「なるほど。要はこの商品は軽くて耐久性に優れているということですね」などとまとめられることがあります。この「要は△△ですね」の△△がその人の伝えたいことなのです。これを頭に思い浮かべてから話すようになれば確実に話は短くなります。テレビコマーシャルのように短時間で相手の記憶に残る話ができるようになれば最高です。
★話し方のトレーニングを受けてみませんか?
以上、話しを短くするポイントを2つお伝えしました。しかし、人は自分のことは本当にわかっていないものです。日本話し方センターのベーシックコースでは、講師が受講生一人ひとりの状況に応じてステップ・バイ・ステップで話し方が上達できるように個別にご指導しています。その効果は数多くの受講生が実冠されています。ぜひ受講生の声をご確認ください!