日本話し方センターでは、ご要望に応じてプライベートレッスンを行っています。

少し前に、A社長がプライベートレッスンを受けられました。

A社長は過去に2日間集中セミナーに参加いただいた方です。

その後、話し方の勉強を継続したいとのご要望をいただいてプライベートレッスンを行うことになりました。

近々、様々な業種の経営者が集まるクラブのリーダーに就任され、オンラインも含めて会合でお話になることが多くなるそうです。

しかし、人前で話すことは苦手で、そういう機会はできるだけ避けてきたとのこと。

リーダーに就任されたら、どんなに苦手でも定期的に話をすることになります。

どうせ話すなら、自分が納得でき、聞き手をひきつける話がしたい、と思われてレッスンを受けていただくことになりました。

 

レッスンの最初に、A社長ははっきりと発音をした方が話が聞きやすくなるので、滑舌を良くするトレーニングを行いました。

滑舌をよくするためには口の筋肉を柔らかくする必要があります。

そのために、「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」と口を一杯に広げたり引っ張ったりして発声する口の体操をしてもらいました。

何回か行うと少し慣れていただいたようなので、これを毎日3回以上行うことをお願いしました。

 

その後、スピーチの冒頭の挨拶のところを繰り返し練習してもらいました。

「皆さん、こんにちは。私は、○○株式会社代表取締役のAと申します。」

なめらかに話せるようになるまで何度か繰り返し練習をしてもらいました。

次に会社名と名前をゆっくり、少し大きめの声で言うことをアドバイスしました。

こうした挨拶では、会社名とご本人のお名前を、聞き手にきちんと印象づけることが大切なのです。

ゆっくり大きな声で話すこともすぐにできるようになりました。

しかし、A社長は何となくソワソワした感じで話をされています。

うつむき加減で話をされているので、聞き手から見ると自信なさげにも見えます。

その点を改善したいな、と思った時、A社長の眼鏡が少しずり落ちていることに気づきました。

眼鏡が下にずれているために、レンズの上のフレームがちょうど目の位置に来て、聞き手から見ると目が隠れるようになっていたのです。

そこで私は、眼鏡をしっかりかけて話してください、とお願いしました。

 

これが、とても効果的でした。

A社長は、眼鏡をしっかりかけた途端、歯切れよく、活き活きとした力強い声で挨拶をされたのです。

「A社長、話す雰囲気がガラッと変わりましたね。気持ちの変化がありましたか?」

「ええ。先生の顔がはっきり見えるようになったので、聞き手を意識することができました。

この人に聞いてもらおう、という気持ちをのせて話すことができました。」

素晴らしい進歩でした。

 

実は、話し方のトレーニングをしていると、こういうことがよくあります。

直接話し方とは関係がないように思えることでも、少し変えてみるだけで心の持ち方などが変化して、話し方がガラッと変わるのです。

話し方は気持ちの持ち方に左右される面がとても大きいのです。

従って、眼鏡のかけ直したり、発音しにくい言葉を入れ替えたり、背筋を伸ばして話したりすることで印象がガラッと変わるのです。

 

今後のレッスンも、この調子でA社長にも私にも気付き、学びの多いものにしていきたい、と思っています。

 

日本話し方センターでは、1対1でレッスンを行うプライベートレッスンも承っています。

ご興味のある方は、日本話し方センター事務局までご連絡ください!