先日、日本話し方センターのベーシックコースの受講生がこんな話をしていました。
「私はどうも雑談が苦手なんです。親しい人と話している時でも次に何を言おうかと焦ってしまいます。」
雑談が苦手だという人のほとんどは「何を話せばいいのかわからない」と悩んでいるようです。確かに、話をしないと会話は成立しませんので「何か話をしないと・・・」と思うのは自然なことですね。しかし、本当に「話をしないといけない」のでしょうか。

目次

★日常会話では相手に話してもらおう

ベーシックコースでは、日常会話のポイントは「相手に話をしてもらうこと」だと伝えています。人は本質的に他人の話を聞くより自分の話をする方が好きなのです。中には「いやいや、私は話しベタなので自分の話をすることは好きではありません」という人方もいるかも知れません。しかし、そういう人でも自分の興味のある話題であれば話したくなるものです。
基本的に、相手が話をする時間と自分が話をする時間を7:3くらいにするのがよいでしょう。それくらいでも、相手は5:5で話をしたなと思うのです。
では、相手に話をしてもらうにはどうすれば良いのでしょうか。

★質問で会話を進める

それは、相手に適切な質問をすることです。質問で話を進めると相手はこちらの質問に答える形で話をしてくれます。
質問で会話を進めるための留意点は3つあります。

①相手に興味を持つ

質問をしようとしても相手に興味がなければ何を質問すればいいのかわからないでしょう。そうすると、とってつけたような質問になり雰囲気がぎこちないものになりかねません。相手に楽しく話してもらうためには、何よりも日頃から相手にできるだけ興味を持っておくことが大切です。

②薄く広く知識や情報を収集する

サッカー観戦が好きな人に、「へぇ~、サッカーのどういうところが面白いの?」と質問しても、相手は「ああ、この人はサッカーに興味がないんだな」と感じてしまい、進んで話す気にならないでしょう。しかし、ニュースなどを少し見ておいて「今シーズンは川崎フロンターレが好調ですね~。勝因はなんなんでしょうね」と、それなりの話題提供とともに質問ができれば相手は格段に話しやすくなります。新聞やニュースで報道されていることを少し見ておくだけで、会話が弾む質問ができる可能性が広がるのです。

③相手が答えやすい質問をする

「信州に行かれたんですか!どんな感じでしたか?」
「ラーメンがお好きなんですね!なぜラーメンが好きなんですか?」
こうした質問は少し漠然としていて焦点が定まらず、答えにくいものです。

私「信州旅行に行かれたんですね!」
相手「そうなんです。景色がとてもきれいでした」
私「そうなんですか。心に残っているのはどんな景色ですか?」
相手「北アルプスが何とも雄大で感動しました!」
私「そうなんですか!この季節だと残雪もあってさぞかしきれいだったんでしょうね~」
相手「ええ、その景色を見ながら入った温泉がまた良かったんです」
という風に、相手が話やすい問い掛けをしていくと会話もはずみます。最初は難しいかも知れませんが意識することで上手くなっていきます。

以上の点に留意して日常会話ではぜひ質問をすることを意識してみてください。

日本話し方センターのベーシックコースは、単なる話の仕方だけでなくコミュニケーションの取り方全般についてご指導しています。ぜひ無料体験教室でその実際をお確かめください!