日本話し方センターのベーシックコース(3ヶ月コース)では、1回分の講義をまるまる見学できる無料体験教室を開催しています。先日、この無料体験教室の参加者から「何か話そうと思っても言い淀んでしまうことが多いんです。スラスラと話せるようになるといいな、と思っているんです」というお話を伺いました。

何か言おうとしても適切な言葉が出てこないという方は意外に多いようです。冒頭の方だけでなく、無料体験教室に来られた方からこのお悩みはしばしば伺います。では、どうして言い淀んでしまうのでしょうか。

この主な原因は言葉そのものの蓄積が少ないことが挙げられます。
ご自身の中に言葉のストックが多ければ、すぐに言葉が浮かんで言い淀むことはないでしょう。しかし、言葉が蓄積されていないと、思ったことや考えたことを適切に表現する言葉がなかなか見つからず、探しているうちに黙っている時間が長くなってしまうのです。

この解消法は比較的単純です。何かを見聞きして心が動いた瞬間、その気持ちや考えをできるだけ具体的に言葉にすることです。私たちは普段数え切れないくらい様々な判断や経験をしています。
「ああ、きれいな夕日だなぁ」
「このラーメン、おいしいなぁ」
「ん~、そのやり方は今一つだなぁ」
このような思いを抱くことがしょっちゅう起こっています。その際に、上のような「きれいな」や「おいしい」「引っかかる」などの抽象的な言葉が一瞬頭をよぎって終わっていることが多いのではないでしょうか。もしそうなら言葉はストックされません。

「ああ、この夕日、鮮やかなオレンジ色だなぁ。そこに少し雲がかかっていて何とも幻想的な感じになってるなぁ」
「このラーメン、おつゆの鰹だしが効いていてコクがあるし、麺もシコシコ。後味がさっぱりしていておいしいなぁ」
「ん~、そのやり方だと省力効果が限定的、それにメンバーが理解するのに時間がかかる。この2点の問題を解決すべきだな」
このように、できるだけ具体的に言葉にすることで単語がストックされていきます。もちろん、これらは声に出す必要はなく、自分の頭の中で自分と対話しながら言葉にしておくだけでよいのです。

また、まとまった経験をした際に感じたことや考えたことを言葉にしておくことも極めて効果的です。ベーシックコース2日間集中セミナーオンライン短期集中トレーニングコースでは、最後に受講生がこのコースで学んで得たことを「成果発表スピーチ」にして発表してもらっています。多くの受講生は、「あがり症を治したい」「上司にわかりやすい報告をしたい」など、切羽詰まった課題を抱えてこのコースを受講されます。切実な課題を持っている方は、実習などに真剣に取り組むので、その結果として何かしらの成功体験を得ていただいています。その成功体験をスピーチにまとめたものが「成果発表スピーチ」です。もしせっかくの成功体験を言葉にまとめていなければ、その成果を実感することも薄いでしょうし記憶にも残らないでしょう。言葉にしてそれを全員の前で話すからこそ、成果をより確かなものにできるし、表現すべき言葉もストックされていくのです。

日常で感じたことや考えたことを出来るだけ具体的な言葉にする。まとまった体験をした際は、その成果を言葉にしておく。これらを習慣にすることで言い淀んだり言葉に詰まったりすることはなくなります。

日本話し方センターでは、言い淀むことを改善するだけでなく、話し方=コミュニケーションの取り方全般についてご指導しています。その成果は多くの受講生が実感されています。

ぜひ「受講者の声」をご覧ください!