目次
1.多くの就活生が改善すべきこととは?
就活面接という場は、多くの人がかなり緊張して臨みます。
そして、その緊張の余り、
- 就職面接できちんと話をする自信がない
- 実際にインターンで面接を受けたが失敗した
という悩みを抱えている人が少なくありません。
ベーシックコースには、就職活動を控えて、上のようなお悩みを持った大学生が、よく受講されています。
面接で落ち着いて話せるようになるために、社会人などの受講生とともに、切磋琢磨されています。
そして、コースを修了する頃には、面接でも緊張をコントロールして、落ち着いて話せるようになっていただいています。

ところで、そういう受講生に、共通した特徴があります。
それは、話がかなり抽象的でイメージしにくい、ということです。
話はどんな場合でも、どんな相手に対してでも、どんなに短い話でも、具体的に話す必要があります。
特に自分のことを分かってもらわねばならない就活面接では、具体的に話すことは必須です。
従って、ベーシックコースでは、具体的に話すことに、特に力を入れてご指導しています。
そして、そのコツをつかんだ多くの就活生に、具体的に話せるようになってもらっています。
2.具体的に話すべきは、過去の経験談
就活面接で具体的な話をする秘訣は、過去の経験をもとに話すことです。
過去の事実をもとに話すと、相手は格段に理解しやすくなります。
また、話に真実性が加わり、相手の信頼につながります。
但し、過去にどういうことをしたか、という事実の説明だけでは物足りません。
単に過去の事実だけを話したのでは、話に深みがなく、あなたの本質が面接官には十分に伝わらないのです。
では、この点を解消するためにはどうすれば良いのでしょうか。
ベーシックコースを受講した、就活生のDさんの例をもとに解説しましょう。
3.就活生Dさんの例
Dさんは、自分の話が抽象的で相手に言いたいことが伝わらない、という悩みを抱えていました。
しかし、どのようにすればわかりやすい話ができるのかわからず、ベーシックコースを受講されました。
Dさんから相談された私は、小学生から今まで経験してきたことで、自分の特徴が出ていると思うエピソードや心が動いたエピソードを書き出すようお願いしました。
先に述べたように、過去に経験した事実を集めることをお願いしたのです。
数日後、Dさんは私がお願いしたエピソードを書き出してきました。
「書き出してはみましたが、どれもピンと来なくて・・・」
浮かない顔のDさんが見せてくれたメモには、次のようなことが書いてありました。
- 高校時代は数学が好きだった。数学の公式に当てはめて解くのではなく、なぜそういう公式になるのかという本質まで掘り下げて理解して解くようにした。なぜなら、誰でもできることをやるのは嫌で、自分ならではの方法で解きたいと思ったから。
- 小学生から今まで友達は多かったし、今も友達と関わることは楽しい。
- 小学校高学年の時、友達と秘密基地を作るのに熱中した。自分たちだけの落ち着ける空間を作るのが楽しかった。
私はこれを見て「ああ、Dさんはいい材料を持っているな!」と思いました。
話が少し具体的になってきましたし、1.~3.は相互に関連する、と感じたからです。
このメモを見てから、「Dさんにとって友達とはどういう存在ですか?」
と確認すると
「自分にとってなくてはならないものです。でも、友達には自分と似たような人が多いですね・・・お互いに競い合う存在かも知れません」
という答えが返ってきました。

4.話と話をつなぐ
ここで大切なことは、話をつなぐ、ということです。
多くの就活生は、上の1.~3.をバラバラに捉えます。
しかし、これらに共通する特徴がないかな、と考えると、よりハッキリしたものが見えてきます。
例えば、私は次のような仮説を考えました。
- 上記1.と3.から、Dさんは自分の個性を活かした、自分ならではのユニークさを大切にしている。また、何かを創り出す、ということにとても興味がある。
- 上記2.~3.と追加で質問したことへの答えから、Dさんには、お互いに切磋琢磨する存在が不可欠である。
この仮説をDさんに話してみたところ、
「あっ! そうです! 何だかとってもしっくりきます!」
という反応が返ってきました。
そうであれば、Dさんがどのような会社に勤めたいと思っているか、ということもイメージできてきます。
- 独創性豊かなものを生み出すことにチャレンジしている会社
- 新しいものを創り出すことに社員同士が情熱を傾けている会社
Dさんにこれも伝えたところ、
「そうですね。とても納得できます~」
とうれしそうでした。
その人の思考や価値観の特徴は、過去の行動に如実に表れます。
そして、幾つかの過去の経験をつないでみると、その人の思考や価値観が浮かび上がってくるのです。
自分の特徴は、考えただけでは、なかなかつかめません。
過去の経験という具体的な事実から紡ぎ出すことで、クリアに把握できます。
従って、私は過去の経験をつないで自分の特徴を考えることは、とても大切だと思っています。
5.具体的なエピソードを探してつなぐ
繰り返しになりますが、当初浮かない顔をしていたDさんは、エピソードを書き出すのが精一杯で、話をつなぐという視点が弱かったのです。
人間は集中して考えていると極端に視野が狭くなるので、Dさんが気付かなかったのは、ある意味、当然のことです。
しかし、上に述べたように、一つひとつの話を解釈した上でつないでいくことで、新たなものが見えてきたり、新たな発想ができるようになります。
就活においては自分の性格や特徴、考えを端的に語って相手に納得してもらわねばなりません。
その際に裏付けとなる事実=エピソードを話すことは必須です。
そして、それらのエピソードから紡ぎ出される自分の特徴を整理せねばなりません。
これから就職面接を受ける人は、過去の自分のエピソードをできるだけ書きだして、それらを客観的に見てつなぎ合わせてみてください。
きっと新たな発見があり、面接で話す材料が次々にできてくるはずです。

6.話の組み立てるスキルを磨きましょう!
今回は、就活生の話を例にして、具体的なエピソードを話すこと、そして、そのエピソードを掘り下げたりつなげたりすることで、より本質的で不快話ができる、ということをお話しました。
就職活動を控えた人には、ぜひ実行していただきたいことです。
しかし、これを自分だけでやろうとしても、なかなか思考がすすみませんので、焦らずにじっくりと取り組むことが肝要です。
そして、そうしたことが難しい、と感じられる方は、ぜひ日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースを活用してください。
これらの話し方教室では、体験談をもとに話を端的かつ具体的にまとめるトレーニングを行っています。
受講された多くの就活生が、面接をクリアして内定を勝ち取られています。
話をまとめることが苦手な方も、ぜひ受講をご検討ください!