昨日、東京都他1都4県から週末の外出自粛要請が出されたのはご承知の通りです。

そのため、日本話し方センターでも明日の土曜日(3/28)のベーシックコース及びアドバンスコースは休止としました。

一方で、昨日のベーシックコース木曜教室は予定通り開講しました。

 

就職活動を控えた大学生の方や転職活動中の方なども受講されており、皆さんいつもながら熱心にトレーニングに取り組んでいました。

 

ところで、昨日は、教室の見学に来られたCさんも参加されました。

見学終了後、Cさんに感想をうかがうと、その第一声が、

「みなさん、声が大きいですね!」

でした。

昨日は全12回の講座の5回目で、まだ本格的なスピーチ実習は3回目でしたが、確かに、受講生の皆さんの声は大きく、しっかりと聞き取れました。

しかし、そんな受講生の皆さんも、受講する前はそんなに大きな声ではなかった人が大半でした。

では、なぜ大きな声が出せるようになったのでしょうか。

 

要因の一つとして、気持ちを切り替えた、ということがあります。

ベーシックコースでは、受講生が毎回、教室の前に立って2分間のスピーチを行います。

一方、話し方教室を受講される方は、人前であがるのを何とか改善したい、という切実な思いを持っている方が多いです。

なので、覚悟を決めて教室の前に出てスピーチをされています。

「『恥ずかしい』なんて言っていられない。」

そんな気持ちで思い切りよく話をされます。

このように気持ちを切り替えたことによって、以前よりも大きな声で話すことができるのです。

 

別の要因として、あがりを抑えることができるようになった、ということもあります。

講座が始まって間もない頃は、受講生のほとんどはあがっています。

あがっていると、無意識にのどを締め付けてしまっているので、大きな声は出しにくいのです。

大きな声、よく通る声を出すためには、あくびをした時のようにのどの奥を広げないといけません。

そのためには、のどや上半身をできるだけ緩める必要があります。

話し方教室では、実習で行うスピーチは自宅で30回以上声に出して練習してきてください、とお願いしています。

この事前準備を素直にやっていただいている方は、教室の前に立ってスピーチをしても以前よりはあがらなっています。

その結果、のどを不必要に締め付けることがなく、大きな声が出やすくなるのです。

 

ところで、昨日の見学に来られたCさんも、声が小さいことが悩みだということでしたので、見学終了後、少しレクチャーをしました。

Cさんから少し離れたところに立って、私に向かって大きな声で「こんばんは!」と言ってもらいました。

ご本人が仰るとおり、最初はこもった感じの小さな声でした。

そこで私は「怒鳴ってください」とお願いしました。

すると、何回かやっているうちに大きな声になってきました。

その様子をビデオに撮ってお見せしたところ、

「自分では怒鳴ってしまってとても不自然に感じるけど、ビデオで見ると全然怒鳴っている感じがしない。」

と仰いました。

 

Cさんもレクチャーといういつもとは異なる場で、少し気持ちを切り替えて怒鳴ってくださいました。

また、一瞬ではありますが、意識してのどの締まりを緩めてくださいました。

それによって、ご自身でも意外なくらい大きな声が出せたのではないか、と思っています。

何事も実践してみることが大事です。

大きな声を出したい方は、カラオケボックスなどで、のどの締まりを緩めて、思い切って怒鳴ってみてください。