目次
1.仕事を頼まれた際の反応
いきなりですが、たとえ話をします。
あなたは会社のマネジャーです。
部下のAさんとBさんに同じ仕事を頼みました。
その際、二人からは下のような異なった反応がありました。
Aさんは
「いや、私は明日が期限の仕事が3つあるので、その仕事をするのは難しいです」
と言ってあなたの依頼を断りました。
一方、Bさんは
「メンバー全員が手一杯なので、私が引き受けた方がいいと思いますが、私も明日期限の仕事が3つあります。
これらの仕事の期限を調整してもらうことはできますか?」
と、あなたの依頼を引き受ける前提で話しました。
さて、あなたはどちらに好感を持つでしょうか。

問われるまでもなくBさんですよね。
あなたは、Aさんには
「自分の仕事しか考えていない、自分勝手な人だな」
という印象を持ち、今後は余り仕事を頼まないようにするでしょう。
一方、Bさんは、周りのことに配慮して仕事をしていることが感じられ、あなたも進んで彼の仕事を調整しようという気になるに違いありません。
そして、これからもBさんに仕事を依頼しよう、相談しよう、という気になるでしょう。
2.話には気持ちや考えがそのまま表れる
この例のように、話にはその人の気持ちや考え、価値観がストレートに表れます。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースを受講してトレーニングを受けていただければ、話し方は確実に上達します。
しかし、私たちは『話の仕方』が上手になるだけでは、勿体ないと思っています。
話をする目的は、相手に話に納得・共感してもらい、場合によっては言った通りに行動してもらうことです。
そのためには、気持ちの持ち方や考え方も、人に共感してもらえるようなものにせねばなりません。
しかし、話には、自分の気持ちや考えがそのまま表れます。
Aさんは、どんなに分かり易くて上手な話し方ができたとしても、上のような考え方では、人に好かれず、話に共感もしてもらえないでしょう。
逆に、Bさんは話がしどろもどろで分かりにくいとしても、周りの人が助けてくれるのではないでしょうか。

3.リーダーシップはメンバー全員が発揮すべきもの
私は、Bさんには『リーダーシップ』があると思っています。
但し、ここでいうリーダーシップは、私たちが普通に使っている意味とは少し異なります。
私はリーダーシップを、そのチームに関することを全て『自分事』としてとらえる考え方、という意味で使っています。
そのチームが何をなすべきかを考え、その中で自分が果たすべき役割は何なのかを考える姿勢です。
解決すべき課題が発生した場合、「それは私の仕事ではない」とは考えず、「その課題を解決するために、今、私の立場で何をするのがチームにとってベストか」を考えます。
チーム全員がこの意味でのリーダーシップを発揮すれば、非常に高いパフォーマンスを発揮できます。
4.リーダーシップは話し方においても非常に重要
この「リーダーシップ」は、話をする上で非常に重要です。
リーダーシップが感じられる話し方をすれば、周りの人はあなたのことを
「いつもこのチームのことを考えて行動している」
と大きな信頼を寄せてくれるはずです。
先に述べたように、話にはあなたの考えや気持ちがストレートに現れます。
その考えや気持ちが自分勝手なものだと、相手にもそれがすぐにわかってしまいます。
そうなると、あなたが話をしても
「どうせ自分勝手なことを言うんだよね、この人は」
と、誰も聞いてくれなくなるでしょう。
そういう意味で、上に述べたリーダーシップは伝わる話をする上で非常に大切なのです。
しかしながら、リーダーシップを持って話す、と言っても、すべてのことを「私がやります」と自分が背負い込むことではありません。
どうすればその問題が解決するか、ということを考え、自分が実行すること、他の人にやってもらいたいことなどを具体的に話すことが重要なのです。
その際、「こうすればいいんじゃない?」というだけでは評論家的に受け取られてしまいます。
「こうしましょう。どうですか?」というように、一緒にやりましょう、という表現で話すと、周りの人の受け取り方も格段に良いものになるでしょう。

5.ベーシックコースでは心の持ち方も学べます!
上で述べたように、話をする際の心の持ち方はコミュニケーションを取る上でとても重要です。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、このことを強く意識したカリキュラムを提供しています。
その効果は多くの受講生が実感されています。
ぜひ「受講者の声」をご覧の上、ご受講ください!