皆さんは話をする時に「間」を意識していますか?

話の「間」とは、意図的に作った沈黙のことです。

話に詰まったり、話す事を忘れてしまって黙ってしまうのは「間」とは言いません。

話に「間」を入れることは、様々なメリットがあります。

1つ目は、落ち着いて話ができる、ということです。

「間」を取らずに話すと、一文を話した後、すぐに次の話をせねばならないという焦りが生じてしまいます。

すると、話すスピードが早くなり、話がつっかえたり、「え~、あの~」という言葉ぐせが増えてしまいます。

また焦りから話が支離滅裂になってしまう可能性もあります。

わざと「間」を取ることで自分を落ち着かせることができ、自分のペースで話しやすくなります。

 

2つ目は、聞き手が話を理解しやすくなる、ということです。

聞き手は話を聞いてから、それを自分の頭の中で考えたり感じたりしています。

例えば、社長が朝礼で「昨日、大型案件の受注が決まりました!」と言えば、聞き手は「やった!これで今期の業績は安心、ボーナスも期待できるな」などと考えるでしょう。

このように聞き手は話を聞いたら、それについて考えたり感じたりします。

話に「間」を入れることで、聞き手がこれを行う時間を持つことができます。

その結果、話をより理解できるようになるのです。

話は一方的に話しているようでも、実は、聞き手が考えたり感じたりすることで双方向にすることができるのです。

この点でも「間」は非常に大切です。

 

そして3つ目は、話にインパクトを持たせて聞き手を惹きつけることができる、ということです。

例えば、日常会話で、

「私、雨男でね~。去年の冬、長崎に旅行に行った時も、雨よ降るな、と祈ったんです。そしたら雨は降らずに済みました!」

と言ってからしばらく「間」を取って、

「雪だったんです。」

と言えば、その意外さが強調されて会話はグッと面白いものになりますよね。

これを「間」を取らずにすぐに「そしたら雪だったんです。」と言ったのでは、聞き手が意外さを味わう時間がないので、面白さも半減してしまいます。

もったいないですね。

 

少し横道にそれるかも知れませんが、みのもんたさんが司会をしていた「クイズ$ミリオネア」という番組をご存じでしょうか。

この番組は、クイズに間違わずに答えていけば獲得賞金がどんどん上がる、という趣向のものでした。

ゲスト回答者が出されたクイズに答えます。

そうすると、みのもんたさんは、

「ファイナルアンサー?」と、それでいいんですか?という音調、表情とともに聞きます。

回答者が「ファイナルアンサー」と行った後、長~い「間」を取って、テレビを見ている人のドキドキ感をあおるだけあおってから

「正解!」などと正解、不正解を知らせたのです。

この長~い「間」のおかげで、すごい緊張感が生まれてこの番組は当時の人気番組になりました。

これも「間」が聞き手を惹きつけることがよくわかる好例です。

 

このように、話に「間」を入れることには様々なメリットがあります。

しかし、多くの人は「間」を取ることで生まれる沈黙の時間が怖いので、なかなか「間」を取ろうとしません。

ぜひ少し勇気を出して、話に「間」を取ることを意識してみてください!

 

日本話し方センターのベーシックコースなどの各コースでは、「間」の取り方をはじめとして相手をひきつける話の仕方、話の組み立て方などをベテランの講師が丁寧にご指導しています。

その効果は多くの受講生が実感されています。

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