緊急事態宣言が5月末まで延長されました。
まだしばらくは今の状態が続きますし、宣言が解除されてもマスク着用、人との距離を取るなどの配慮が引き続き必要になる、と報道されています。
当面、以前と同じような生活には戻らないようです。
この延長に伴って、日本話し方センターの話し方教室も、引き続き休講となります。
そして、皆様に安心して受講いただくために、教室の再開は、緊急事態宣言と東京都の外出自粛要請の双方が解除されてから、と考えています。
受講されている方、受講を検討いただいている方には引き続きご不便をお掛けしますが、ご了承いただければ、と思います。
さて、今回は、個性の違いを考えよう、というお話をします。

人には色々な個性がありますね。
・細かいことが気になる人と気にならない人
・社交的な人と人に話しかけるのが苦手な人
・言葉数が多い人と少ない人
・直感で判断する人と論理で判断する人
これらの個性は、どちらかがよくてどちらかが悪い、ということはあるでしょうか。
多分このように聞かれると、多くの人は、個性はそれぞれなので、よしあしはない、と答えると思います。
しかし、私たちは日常では、この個性の違いをよしあしで話してしまうことがよくあります。
・「そんな細かいことまで気にするから仕事が遅いのよ。」
・「誰にでもいい顔をしていると舐められるぞ。」
・「もっと自分から積極的に話をしないと人には認めてもらえないよ。」
・「感覚でものごとを決めるのは良くないよ。」
こういう話し方をされると、自分を否定されているように感じてしまい、誰でもいい気持ちはしませんよね。
これらは何れも、細かいことまで気にするのはよくない、言葉数が少ないのは損だ、など、よしあしを基準にした発言になっています。
しかし、こうした話をする前に、その人の個性を認める話をすれば、相手の受け止め方も違ったものになるでしょう。
・「いつも細かい所まで気を配ってくれてありがとう。でも、仕事の時間は限られているから、重要なものに絞ることを身につければ更に良くなると思うけど、どうかな。」
・「誰にでも気さくに話しかけられるなんてすごいね。でも、君のその性格を利用する人もいるかも知れないから注意してね。」
・「じっくりことばを選んで話すタイプだよね。でも、大事なところではタイミングよく話さないといけないから話すことを準備しておいた方がいいよ。」
・「直感を大事にしたいと思っているんだよね。でも、なぜそう決めたのかを説明できると他の人も納得しやすいよ。」
話は相手に共感してもらうことで、聞いてもらいやすくなります。
そのためには、上の例のように、まず相手のことを認めているよ、理解しているよ、というメッセージをきちんと届けることが重要です。
そして、そうした話し方をするためには、人の個性を尊重するという姿勢が必要です。
人には、個性があり、得意・不得意があります。
話をする場合は、その個性や能力が、その場やその組織・環境に合っているかどうか、という視点を持つべきです。
そうすれば、指導やアドバイスなど耳に痛い話をする時でも、相手に受け入れてもらいやすい話し方ができるでしょう。