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★「常に考える」
岐阜県に未来工業というとてもユニークな会社があります。1965年の創業以来赤字なしで、働きやすい環境を整えることに注力していて、「日本一社員が幸せな会社ホワイト企業」という評判を得ています。その主な制度は次の様なものです。
・社員食堂は一律375円でうち200円は会社負担
・制服なしの代わりに毎年1万円の制服手当を支給
・残業ゼロ
・年間休日135日
・一律500円を支払う提案制度
この会社の様々な取組のベースになっている言葉があります。それは「常に考える」です。社員一人ひとりが常に考えることで、会社が成長し、社員の幸せが実現できる、ということです。

★話をする上でも考えることはとても大事
ところで、話し方の上達においても、常に考えること、そして、常に感じること、気付くことはとても大切です。2日間集中セミナーでは、受講生に2分間のスピーチを3つ作成して話すトレーニングをしてもらいます。スピーチのテーマは、「失敗談」「うれしかった体験談」「この研修で学んで得たこと」の3つです。しかし、受講生の中には、なかなかスピーチが作れないという人がたまにいます。話を聞いてみると、なかなかこれらのテーマに合う話題が思いつかないとのこと。失敗談やうれしかった体験談は、日常の出来事について考えたり感じたりすることで得られます。なので、こうした話題を思いつかない人は、日常の中で考えたり感じたりする習慣を身につける必要があります。
一方、話題が見つかってスピーチ原稿は書けるのですが、そこには事実しか書かれていない、という例も散見されます。例えば、このような原稿です。
・自分のスキルアップのために、ある資格を取ることに決めた。
・テレビや遊びを控えて、毎日継続的に勉強した。
・その甲斐あって無事に資格を取ることができた。
要約するとこのような原稿ですが、この内容では聞き手には面白くないので印象に残りませんし、途中で聞いてもらえなくなります。
これを聞き手に聞いてもらえるようにするには、次のような要素を話に加える必要があります。
・スキルアップしようと考えたきっかけは何か
・毎日の勉強をどういう思いでしたか
・もうやめようと思ったことはないか、あるならばその時なぜやめなかったのか
・合格できた時、どんな気持ちだったか
・これからその資格をどう活かそうと思うか
では、なぜこのような要素が必要なのでしょうか? それは、聞き手に話を聞きながら共感してもらうためです。人は、物事や話を理解する時に必ず感情が動きます。聞き手の感情を動かすためには、事実の羅列では不十分で、自分の考えや気持ちを加えることが必要なのです。
★ビジネストークでも考えることはとても大切
このことは、ビジネスにおける会話でも同じことが言えます。単に事実を報告、伝達するだけでなく、そこに自分の意見や気持ちを添えることで、相手に理解してもらいやすくなりますし、話し手の人柄も伝わります。例えば、「R社に納品する商品が今日、P社から届きました」という報告も、「R社に納品する商品、予定より1日早く届きました。P社は対応がいつも早いので安心です。それに1日早く届ければR社の我が社への信頼も高まります」と報告すれば、上司は状況がよりよく理解できるでしょう。また、あなたが仕事のことをよく把握しており、取引先のこともきちんと考えていることが理解されるでしょう。
伝わる話をする、日常会話が上手くなるなど、話し上手になるためには、常に考える、常に感じる、という姿勢が欠かせないのです。
★話し方教室で考えるコツをつかみましょう!
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナーでは、聞き手に共感してもらえる話ができるようになるために、話の仕方とともに話の内容もアドバイスしています。その中で受講生の考えていることや思っていることを引き出すご指導もしています。ぜひ「受講者の声」をご覧の上、受講をご検討ください!