目次

1.ある受講生のスピーチ

日本話し方センターのベーシックコースでは、毎回、前半に話し方に関する講義をした後、後半は受講生が2分間のスピーチを行います。

このスピーチのテーマは毎回決まっています。

先日、受講生のNさんがスピーチをされました。

その内容は次の様なものでした。

「私には小学生と幼稚園児の2人の子供がいます。

子供達には常日頃、『大きな声であいさつしないとダメだよ!』と言っていますが、なかなか言った通りにあいさつしませんでした。

それが私にはちょっとしたストレスになっていて、子供達が挨拶しないことに少しイライラしていました。

しかし、このコースの初回にあいさつの講義を聞いて

『そうか、子供達にあいさつをして欲しいのなら、まず自分からあいさつすればいいんだ』

ということに気付きました。

そして、私から子供達に大きな声で元気よく「おはよう!」とあいさつするようにしました。

すると、子供達は二人とも、大きな声で「お母さん、おはよう!」とあいさつをかえしてくれました。

その時、私は気付きました。

大きな声であいさつをしていないのは、子供達ではなく私自身だったんだ、と。

それからは、学校や幼稚園で私は率先して「こんにちは!」とあいさつをしています。

子供達も私に続いて「こんにちは!」と大きな声であいさつをしてくれます。

今回、あいさつを実行して私は、何事もまず自分がやらねばならない、ということを学びました」

2.あいさつは人間関係を良くする上でとても大切

ベーシックコースでは、初回にあいさつの目的やその目的に沿った具体的なあいさつの仕方などを講義しています。

受講生にはその講義内容に沿ったあいさつを日常の中でしてもらい、相手の反応や自分の気持ちの変化などをスピーチしてもらっています。

実は、あいさつは人間関係を良くする上で、とても大切なものです。

例えば、あなたに「〇〇さん、おはよう!」

人間関係が良くないとコミュニケーションはとても取りづらくなります。

この課題にきちんと取り組んだ受講生は、人間関係が明らかに変わったことを実感して聞き応えのあるスピーチをしてくれます。

 

3.まず自分が実行する

ところで、この受講生のスピーチには、とても大切な示唆が含まれています。

日本話し方センターでは、『子供は親の言うとおりにはしないが親がすることを真似る』と伝えています。

上のNさんのあいさつのスピーチはまさにその好例です。

今までNさんのお子様達は、いくらNさんが口酸っぱく「あいさつしなさい!」と言ってもあいさつしませんでした。

しかし、Nさんが積極的にあいさつするようになると、それを真似して「おはようございます!」と元気にあいさつするようになったのです。

人に思い通りに動いてもらうには、まず自分が言ったことを実行することが必要なのです。

このことについて、私が過去に経験したことをお話します。

私が以前所属していた部署の部長は、常々朝礼などで

「何事も部員全員で協力し合って取り組もう!」

と言うのが口癖でした。

しかし、ある年の年末、職場のメンバー全員で大掃除をしている時、その部長は掃除をせずに、自分の仕事をしていたのです。

それを見た私たちは、

「なんだ、全員で協力し合ってって言ってるけど、口先だけなんだな」

と思い、その日からその部長が何を話しても真剣には聞かなくなりました。

人は、自分のことを理解してもらったり、人に動いてもらったりするために話をします。

しかし、その人の話している内容と行動が矛盾していると、人はその人を信頼できなくなり、話を聞かなくなるのです。

 

4.誠実に行動する

ところで、前述のNさんのスピーチには、人に思い通りに動いてもらう上で大切なことがもう一つ含まれています。

それは、『誠実に行動する』ということです。

Nさんは話し方教室の講義内容を素直に受けとめて、大きな声で元気のよいあいさつを実行しました。

いくら良い話を聞いても、

「自分は話の仕方が上手くなりたいので、あいさつは自分には関係ない」

などと考えて実行しなければ、人間関係が良くなるスキルが身につく機会を逃してしまいます。

教室で講師がお願いしたことを実行したNさんの誠実さが、子供達の行動を変えた、とも言えるのです。

また、Nさんは、誠実にあいさつをすることで、ご自分に改善すべき点があったことに気づき、素直にそれを認めました。

ベーシックコースの受講生の様子を見ていても、自分の改善点に気付いてそれを誠実に認める人は、話し方も、また話している内容も必ず大きく変わっています。

人は、自分の改善点になかなか気付きませんし、気付いても認めようとしません。

なので、自分の欠点を認めるだけの誠実な姿勢がある人は、講義で伝えていることや講師のアドバイスなどを素直に受け入れてくれます。

そして、素直に努力を重ねます。

自宅でしっかりとスピーチ原稿を作って練習してきてくれます。

そういう人は、話し方もコミュニケーションの取り方も、劇的に改善します。

 

人に思い通りに動いてもらいたいなら、自分から実行すること、誠実に高騰すること、の2点をぜひ意識してください。

5.プロのアドバイスを受けて話し方を改善しましょう!

ベーシックコースでは話し方のプロである講師が、受講生一人ひとりの特徴に合わせた最適なアドバイスを行いながら、話し方に磨きをかけるサポートをしています。

それらのアドバイスを誠実に受け入れて、改善練習を実行される方は、確実に話し方が上達されています。

ぜひご受講をご検討ください!