昨日と今日、名古屋で2日間集中セミナーを開催しました。
今回受講された皆さんは比較的伝わる話をされる方々でしたが、この2日間でさらにわかりやすい話をされるようになりました。
今回皆さんが成長されたポイント、それは事実を解釈する、ということでした。

このセミナーでは、失敗談というテーマで2分間のスピーチを作成して発表するというトレーニングをしています。
このトレーニングで、受講生のCさんは当初、次のような原稿を作成しました。
・大阪で過ごした学生時代によく通っていたカレー屋さんが店を閉じることになった
・ぜひ閉店までにもう一度行きたいと思ったが、名古屋から遠いしコロナも気になる
・意を決して大阪まで行ったら日曜日で店はお休みだった
Cさんは、自分でもこの話をどうまとめたらいいのかわからない、とのことでした。
Cさんは過去の事実だけを並べています。
このままでは面白くありませんし、何が言いたいのかも分からない話です。
話は聞き手に何かを伝える行為です。
事実だけを伝えることが大事な場面もありますが、このスピーチでは事実だけを話したいわけではないはずです。
話をする上で大切なことはその事実をどう解釈するか、ということです。
解釈して自分の意見を出し、それを中心に話をすると聞き応えのある話になります。
講師が詳しい状況を聞いてみると、Cさんは次のような話をしてくれました。
Cさん「閉店前に行ける日が今日しかなく、行くか行かないか、時間や費用、コロナリスクなど色々考えたんです」
講師「でも肝心の定休日かどうかは確認しなかったんですね。それはなぜですか?」
Cさん「頭に次々に浮かぶことばかり気にしていて、抜けていることがないかな、と考えなかったのだと思います。
考えて見ると、仕事でも同じように肝心なことが抜けていることがよくあります」
講師「では、Cさんはこれからどのようにしたいですか?」
Cさん「色々な考えが浮かんだ来たら一旦立ち止まって頭を整理する余裕を持つようにします」
このやり取りでCさんは事実を解釈して自分の意見を引き出すことができました。
そして、原稿を整理し、本番の発表では「時間がないときでも一旦立ち止まろう」というテーマで、次のような内容の話をされました。
・大阪での学生時代によく通っていたカレー屋さんが店を閉じることになった
・ぜひ閉店までにもう一度行きたいと思ったが、名古屋から遠いしコロナも気になる、など色々と考えた
・意を決して大阪まで行ったら日曜日で店はお休みだった
・振り返ると、私は仕事でも肝心なことを確認せずに失敗することが度々あることに気づいた
・この経験を活かして、今後は切羽詰まったときは一旦立ち止まって頭を整理するようにします
いかがでしょうか?
当初の事実だけを羅列した話よりも、はるかに聞き手が興味を持って聞ける、わかりやすい話になったのではないでしょうか。
なお、事実の解釈は1つだけではなく幾つも出すことが可能です。
上の話でも、カレー屋さんは定休日だったけど、その後、大学時代の友達と会って旧交を温めたのなら、
「禍転じて福となす」
という解釈をしてもいいでしょう。
話をする上で最も大切なことは、自分が話したくなる話にすることです。
事実を解釈して自分が一番いいたいことを引き出せば、聞き手が感動する話をすることができるのです。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナーでは、その話で何を言いたいのかをつかむ訓練を繰り返し行います。
ぜひ一度無料体験教室にお越しください!