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★あがり症は治せる

日本話し方センターの2日間集中コースを受講されている人の大半は、あがり症の克服、改善を目的としています。

このコースでは、話し方のトレーニング方法として、人前で2分間のスピーチを繰り返し行うことを採用しています。

まず個人で原稿を作成し、その後一人で声に出しながら何度もスピーチの練習をします。

この間、講師が一人ひとりに、スピーチを確認しながら話の内容や話し方についてアドバイスします。

そして、最後に全員の前でスピーチを行います。

人前で緊張してしまう、という人も、話し方のプロである講師のアドバイスを受けながら、このトレーニングに積極的に取り組んでいただければ、あがり症は確実に改善します。

しかし、何がきっかけで改善するのかは人それぞれです。

人の話し方や花の特徴が一律でないのと同様、あがり症の治し方も一律ではないのです。

今回はあがり症を克服されたお二人の例をご紹介します。

★あがり症のFさんの例

2日間集中コースに参加されたFさんは、製造業を営む会社の課長職でした。

毎週月曜日に課の朝礼があり、100人の前で話さねばなりません。

しかし、Fさんはあがり症で人前で話すことが大の苦手です。

あがると早口になり、メンバーから「課長の話、よくわからなかったです」と言われることもしばしばでした。

 

コース開始後、最初に参加者全員の前で自己紹介をした時は、緊張のために矢継ぎ早に次々と早口で話されました。

一つひとつの言葉がハッキリ聞こえず、私は話を落ち着いて聴くことができませんでした。

また、話の内容も抽象的で、残念ながらわかりやすい話ではありませんでした。

その後のスピーチ実習では、講師がアドバイスしながら話をわかりやすくしていきますが、Fさんは慎重な性格でスピーチの内容を納得できるものになるまで、何度も原稿を書き直しています。

その原稿作りにかなりの時間をかけていました。

人前で落ち着いて話すためには、早口を治すことが必須です。

早口は声に出してスピーチ練習しないと治りません。

このままではあがり症を治すことができないと思った講師は

「Fさん、別室に行って声に出して話をしながら話をまとめてください」

とアドバイスしました。

Fさんは素直に講師の話を聞いて、声に出して練習しながら原稿をまとめてくれました。

しばらくして講師がFさんがいる別室でスピーチを聞いてみると、先ほどよりもはるかにわかりやすいスピーチにするようになりました。

書いてまとめるよりも話をしながらまとめる方が得意だ、という人は少なくありません。

Fさんはまさにそういうタイプだったのです。

一旦話すことがまとまると自信がついたのでしょう。

個別練習の後、全員の前でスピーチをした時は、ゆっくりとした口調で堂々と話をされました。

★あがり症のBさんの例

一方、Bさんは建設会社の社長さんでした。

社員の前で話す際に緊張して言いたいことが言えないことを改善したいと思い、コースに参加されました。

ところで、Bさんは、あがっていることが他の人にはわかりにくいタイプでした。

コース開始後、最初の自己紹介は、話し方もゆっくりで聞き取りやすく余裕が感じられました。

しかし、自己紹介を終えてから本人に話を聞いてみると

「あがって手足が震えていました。とても落ち着いて話すことなんかできません」

とのことでした。

そこで、「声に出して何度も繰り返し練習することであがり症は抑えられますよ」とアドバイスして練習をしてもらいました。

しかし、その後、声に出して練習しているのを聞いても余り上手くなった感じがしません。

Bさんに「話している時どんな感じがしますか?」と聞いてみると

「1人で練習していても、やっぱりあがっている感じがして自信が持てません。それに、なかなか話す内容が覚えられなくてメモばかり見てしまいます」

Bさんは見た目には表れないけど、あがっていることを強く意識してしまう、自意識過剰のタイプだったのです。

それを受けて講師は

「私にはあがっているようには見えませんでしたよ。自分ではあがっていると思っても人からはそう見えないものです。だから『あがってるけど大丈夫だ』と自分に言い聞かせてください」

「メモは話すこと全てを一字一句書くのではなく、要点だけを書いてください。練習する度に話す言葉が変わるかも知れませんが気にしないでください。言いたいことが伝わればOKですから」

とアドバイスしました。

「他の人からはあがっているように見えない」と言われたBさんは、その言葉に少し安心したそうです。

また、作成した原稿と違う言葉を言っても気にしないようにして練習を続けたところ、徐々にスムーズに話せるようになり、リラックスした表情になりました。

言葉を一字一句一つ正確に言わねば、という呪縛から解放されたことが大きかったようです。

最後に全員の前で行うスピーチでは、低めのよく響くいい声で、聴き手の心に響くスピーチをしてくれました。

本人もあがっている感じはほとんどしなくなったとのことでした。

★話し方のプロのアドバイスを受けながら、あがり症を治しましょう!

この例のように、あがり症がどのような形で表れるかは人それぞれ違います。

そして、その改善方法も人によって異なります。

それを自分一人で認識して改善することは、なかなかできないものです。

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、話し方のプロである講師が、参加された方それぞれの特性に応じて、適切にアドバイス、ご指導をしています。

人前で緊張してしまう、という方はぜひご参加ください!