目次

1.「また、あがってしまった…」人前で話すのが怖いあなたへ

「大勢の前に立つと、頭が真っ白になる」

「スピーチやプレゼンの本番、手足や声が震えてしまう」

「準備した内容が飛んでしまい、しどろもどろに・・・」

もしあなたが今、このような「あがり症」の症状で深く悩んでいるなら、まずこれだけはお伝えさせてください。

あなたは、決して一人ではありません。

実は、人前で話すことに強いストレスを感じる人は、驚くほど多く存在します。

当センターのベーシックコース2日間集中コースでも、経営者、管理職、専門家といった、人前で話す機会の多い方々が「実はあがり症で・・・」と悩みを打ち明けてくださいます。

ですから、「自分だけが特別おかしいんだ」とご自身を責める必要は全くありません。

あがり症は、特別なことではなく、誰にでも起こりうることなのです。

そして最も重要なことは、あがり症は正しいトレーニングと考え方によって、必ず改善できるということです。

このブログでは、実際に当センターの指導で「話す自信」を取り戻した経営者の実例を交えながら、あがり症克服の最も重要な鍵についてお話しします。

最後まで読めば、あなたの長年の悩みから解放される、具体的なヒントが見つかるはずです。

2.あがり症を克服した経営者・戸島さん(仮名)の実例

「人前で話すのが、とにかく怖かったんです」

そう語るのは、当センターの個人レッスンを受講された、二代目経営者の戸島さんです。

戸島さんは、私が毎年講師として登壇しているアタックスグループ主催の『社長塾』に参加されていました。

人前で話す機会の多い経営者でさえ、実はあがり症に悩む方は少なくありません。

『社長塾』の参加者の皆さんも、ほぼ全員が「人前ではあがる」と仰います。

戸島さんも、その一人でした。

二代目社長としての重圧と「話すこと」への苦手意識

戸島さんは、お父様が創業した会社の将来を担う二代目社長。

数年前に社長に就任されてから、経営者の集まりや業界の会合など、公式な場でスピーチをする機会が急激に増えました。

しかし、もともと人前で話すことが大の苦手。

これまでは何とか避けてきましたが、社長という立場上、もう逃げることはできません。

「会社の代表として、ビジョンや方針を堂々と語らなくてはならない。でも、人前に立つと声が上ずり、自信のなさが滲み出てしまう・・・。このままでは社員も取引先も不安にさせてしまう」

そんな強い危機感を感じていた時、『社長塾』での私の講義をきっかけに、個人レッスンを申し込まれました。

戸島さんの当面の目標は、『社長塾』の最終日に控えている、自社の経営方針に関する20分間のプレゼンテーションを成功させること。

そして、その内容を社内でも発表し、社員の心を一つにすることでした。

個人レッスンで見えた「本当の課題」

早速、戸島さんに準備してきたプレゼンの一部を話してもらいました。

ご本人が気にされている通り、言葉に詰まり、視線も定まらず、お話に力が感じられません。

これでは、聞いている人に想いは届きにくいでしょう。

練習を終えた戸島さんに、私はこう尋ねました。

「戸島さん、今お話しされて、ご自身で何を感じられましたか?」

戸島さん「うーん・・・。状況説明や目標、今後の施策といった、話すべき要素は一通り入っていると思うのですが・・・。何だか、自分の想いがきちんと乗っていない感じがします」

「私もそう感じました。そもそも、どうしてこの施策を『絶対にやりたい』と思われたのですか?何かきっかけがあったはずです」

私の問いに、戸島さんはハッとした表情で答えました。

戸島さん「そうですね・・・言われてみて気付きましたが、過去に『このままでは会社がダメになる』と痛感させられた、ある出来事があったんです。その悔しさがあったからこそ、この施策が必要だと確信したんでした」

「素晴らしい。戸島さん、その“出来事”こそが、あなたの話の核になります。その具体的なエピソードを話すことで、単なる計画発表ではなく、『だからこそ、これをやりたいんだ』という熱い想いが伝わる話になるのではないでしょうか?」

戸島さん「確かに…!その視点は全くありませんでした。もう一度、話の構成から練り直してみます!」

「話したい!」という想いが、あがり症を吹き飛ばした

その後、吉本さんはご自身の原体験である過去の出来事を盛り込み、プレゼン内容を練り直しました。

再度話してもらうと、その変化は劇的でした。

先ほどまでとは別人のように、声に張りと熱がこもり、言葉一つひとつに重みがあります。

「戸島さん、いかがでしたか?」

戸島さん「はい!前よりもずっと話しやすかったです!自分の体験だから、言葉がスラスラ出てきます

「ええ、格段に活き活きとされていました。聞いているこちらも引き込まれましたよ」

私たちは、このように「なぜ話が分かりにくいのか」「どうすればもっと想いが伝わるか」という対話を重ね、発表練習と手直しを繰り返しました。

そしてついに、戸島さん自身が「よし、この内容で話したい!」と心から思えるプレゼンが完成したのです。

後日、戸島さんから『社長塾』の最終プレゼンが大成功だったと、嬉しい報告を受けました。

堂々と分かりやすいスピーチで、多くの共感を得られたそうです。

3.あがり症改善の鍵は「話す内容」への“納得感”

吉本さんの例は、あがり症を改善するための非常に重要な示唆を与えてくれます。

それは、あがり症改善の最大の鍵は、表面的な話し方のテクニック以上に、「自分が話す内容に心から納得しているか」どうかにある、ということです。

なぜ「納得できる内容」だと、あがりにくくなるのか?

なぜ、内容に納得できると、あがり症が改善するのでしょうか。

それには明確な理由があります。

  • 「自分の言葉」だから自信が持てる
    どこかから借りてきたような一般論や、事実の羅列だけで構成された話は、いわば「借り物の言葉」です。それを話している時、あなたは心のどこかで「これは本当に自分の言葉だろうか?」という不安を抱えています。その不安が、あがりにつながるのです。 一方、吉本さんのように自分の体験や強い想いに基づく「自分の言葉」で話す時、そこには絶対的な自信が生まれます。「これは私が体験し、考え抜いたことだ」という確信が、声の震えや不安を抑え込んでくれるのです。
  • 意識が「自分」から「相手」に向かう
    あがっている時、私たちの意識は「うまく話せているか」「変に思われていないか」といった“内向き”の状態になっています。しかし、心から「これを伝えたい!」と思える内容だと、「どうすればこの想いが相手に届くだろうか?」という“外向き”の意識に切り替わります。意識のベクトルが相手に向かうことで、自分への過剰な不安から解放され、リラックスして話せるようになるのです。

4.あなたの話を「納得できる内容」に変える3つのヒント

では、どうすれば自分の話を「納得できる内容」に変えられるのでしょうか。

次にスピーチやプレゼンを準備する際に、ぜひ以下の3点を意識してみてください。

  1. 「なぜ、自分はこの話をしたいのか?」を問う
    テーマについて、ただ情報を集めるだけでなく、「なぜ自分はこのテーマで話したいのか」「この話を通して、聞き手にどうなってほしいのか」という根本的な動機(Why)を自問自答してください。その答えが、あなたの話の背骨になります。
  2. 具体的な「自分のエピソード」を盛り込む
    主張を裏付ける、あなた自身が体験した具体的なエピソードや感じたことを探しましょう。「昔、こんな失敗をして…」「あの時の悔しさがあったから…」といった個人的な話は、聞き手の共感を呼び、話に圧倒的なリアリティを与えます。
  3. 「まあ、これでいいか」で妥協しない
    最も大切なことです。準備の段階で「まあ、こんなものでいいか」と妥協してはいけません。それでは本番で自信を持って話せません。吉本さんのように、自分自身が「よし、この内容なら話したい!」とワクワクするレベルまで、徹底的に内容にこだわり抜いてください。

5.プロの視点で、あなたの「話したい!」をカタチにします

今回は、納得できる話の内容にすることが、あがり症改善につながるというお話をしてきました。

しかし、吉本さんの例でも分かるように、自分一人だけで「本当に納得できる話」をゼロから作り上げるのは、簡単なことではありません。

自分の体験のどこを切り取ればいいのか、どう構成すれば想いが伝わるのか、客観的な視点がなければ迷ってしまうことも多いでしょう。

もしあなたが、

「自分の話に自信が持てない」

「話す内容を、もっと伝わるものにしたい」

「あがり症を根本から改善して、堂々と話せるようになりたい」

そうお感じであれば、ぜひ一度、私たち「話し方のプロ」にご相談ください。

日本話し方センターで「話す自信」を手に入れませんか?

日本話し方センターの「ベーシックコース」や「2日間集中コース」では、単に発声や滑舌といったテクニックを教えるだけではありません。

話し方のプロである講師が、あなたの話に真剣に耳を傾け、「あなただけの魅力」や「本当に伝えるべきこと」を引き出すお手伝いをします。

講義で学んだコツを、スピーチ実習ですぐに実践。

講師からの具体的なフィードバックを通して、あなたの話が見違えるように活き活きとしたものに変わっていく成功体験を積むことができます。

多くの受講生が、ここで身につけたスキルと自信を武器に、ビジネスや日常生活の様々な場面で成功を掴んでいます。

あがり症は、一人で抱え込む必要はありません。

次は、あなたが自信を持って人前で話す番です。

その第一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか?