今日も話し方教室ベーシックコースの1月土曜強教室が開催されています。

 

話し方教室では、休憩時間でも、できるだけ隣の人などとお話をしてください、と受講生に呼びかけています。

話し方を学ぶ教室ですので、スピーチ実習だけでなく、教室ではできるだけ話をしてもらいます。

これも日常会話のトレーニングの一つです。

 

さて、先日、話し方教室ベーシックコースに見学に来られたHさんが、こんな話をされました。

「私は今、大学2年生です。これからゼミの発表や就職活動があるのですが、話がうまくまとまりません。

それに、声もこもりがちで声が通らないのも気になっています。」

しかし、Hさんの声は決してこもりがちという感じではなく、逆によく通る声質でした。

そこで私はこんなアドバイスをしてみました。

「聞き心地がよくて、よく通る声質をお持ちだと思いますよ。

ただ、少しのどを絞めて話をするクセがあるかも知れません。のどを解放して発声してみてください。」

Hさんは、

「そうなんですか? のどをゆるめる感じですね・・・『こんにちは!!』

あっ!すごく楽に発声できます!そうか、のどの締め付けがこもった声の原因だったんですね!」

Hさんは、その後すぐに受講を申し込まれました。

その後、Hさんは大きくて聞き取りやすい声で話をされるようになりました。

また、講座にとても積極的に参加されており、質問もよくされます。

これからどんどん上達されるだろうなぁ、と楽しみにしています。

 

私は、話し方の上達に必要な要素に「気付き」があると思っています。

Hさんは、のどを締め付けていたことに気づき、その改善を実践されて小さな成功を体感されました。

そして、この実践を継続されると、それが自身のスキル・習慣となっていきます。

「気付き」→「実践」→「継続」→「スキル・習慣」

このプロセスの根本は「気付き」です。

講義を聞いてもそのまま聞き流して実行しなかったり、言われたことを少しやってみるだけでは、話し方は決して上達しません。

このような状態になるのは、「なるほど!」「あっ、そうか!」という心の動き=気付きがないからでしょう。

人間は考えているだけでは大きな成長は望めません。

行動してはじめて自分を変えるなどの成果を出すことができます。

そのきっかけとしての「気付き」は大変重要なものです。

 

ところで、この「気付き」を得るためには、まず心からの問題意識を持つことが必要です。

話し方教室を受講される方の多くは「人前に出るとあがる」「話が伝わらない」など、かなり強い問題意識を持っておられます。

そういう方は、解決策を常に探しておられますので、講座に取り組む姿勢も真剣そのものです。

なので、自分から求めている分、講座の中で様々な気付きを得ていただけています。

 

では、心からの問題意識はどうすれば持てるのでしょうか。

それは何か心に引っかかったことがあった時に、それを自責で深く掘り下げることだと思います。

日常の会話やコミュニケーションにおいて、何か気になることがあっても「まぁ、こんなもんだろう」と軽く考えてやり過ごしてしまいます。

しかし、それを「今のはなぜそうなったんだろう、自分はどうすればよかったんだろう」と、「自分」を主語にして深く考えることが心からの問題意識を持つことにつながります。

 

「気付き」を得ることは、成長の必須要素です。

日本話し方センターは、受講される皆様に少しでも多くの気付きを得ていただける講座をこれからも続けていきます。