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★話が分かりにくい原因

「それで、何が言いたいのかな?」
「う~ん、君の話はよくわからないなぁ」
日本話し方センターのベーシックコースには、このようなことを言われるという人が大勢受講しています。誰しも相手にきちんと伝わる話し方をしたいものです。そのためのポイントは幾つもありますが、今回は2つに絞ってお話します。

 

 

★言いたいことをハッキリさせる

1つ目は、話す前に言いたいことをハッキリさせることです。
実は、「話がわかりにくい」と言われる人は、話す前に自分が何を伝えたいのか、自分でもハッキリさせずに話し始めている人がとても多いのです。
例えば、「友達と三越前で待ち合わせたがなかなか出会えなかった。私は日本橋三越の前で待っていたが、友達は銀座三越の前で待っていた。『三越前』と聞いて「ああ、日本橋だな」と思い込んだことがよくなかった。どんな場合でも事前の確認はしっかりとするべきだと思った」という話をするとします。この話で言いたいことは『事前の確認はしっかりすべき』ということです。しかし、多くの人はこの言いたいことをハッキリさせず、「『三越前』をお互いに違う解釈をした」という事実だけ話そうとします。また、『事前の確認はしっかりすべき』と考えてはいても、それを強く意識せずに話すので、話がぼんやりしたものになってしまうのです。

ぜひ、話す前に自分が何が言いたいのかをハッキリさせてください。

 

★余計な話を省く

2つ目は、余計な話を省くことです。

ベーシックコースでは、毎回、受講生が2分間のスピーチを行っています。コースがスタートして間もない頃、多くの受講生が2分30秒くらいの話をしてしまいます。30秒オーバーならたいしたことはないのでは、と思われるかも知れません。しかし、実際に2分を超えるスピーチを聞いているとダラダラした感じがします。その原因は、余計なことを話しているからです。余計なことを話すと聞き手に「話が長いなぁ」と思われるだけでなく「話がわからない」と思われることにもつながります。やはり話はなるべく短くした方がよいのです。2分の制限時間があるのなら、話は2分で終わらせなければならないのです。
では、長い話のどの部分が余計なのか? それは「前置き」です。

★前置きが長い例

上の『事前確認はしっかりすべき』という話を例に解説します。このような話題を話す場合、多くの受講生は前置きにこのような話をします。

「その日は、高校時代にとても仲がよかった友人と10年振りに会うので、ずっと楽しみにしていた。その友人とは3年間同じクラブで、県大会出場を目指してお正月も夏休みもなく厳しい練習を耐え抜いた。県大会には出場できなかったけど、その時にできた絆はとても強いものになった。私が東京に出てきてなかなか会う機会がなかったので『ついに会える!』と思うと、うれしくてたまらなかった」

しかし、この前置きで必要なのは、「高校時代にとても仲がよかった友人と10年振りに会うので、うれしくてたまらなかった」という部分だけです。この部分を話す必要があるのは、三越前としか言わず、日本橋か銀座か確認しなかったのは、嬉しくて舞い上がってしまったためだということを聞き手にわかってもらうためです。従って、その他の部分は2分間のスピーチでは余計です。2分間では、多くのことは話せないので、言いたいことに絞って話をせねばなりません。このスピーチでは、あくまで「嬉しくて舞い上がっていても、待ち合わせ場所など大事なことはきちんと確認しよう」ということが言いたいのです。であれば、前置きはその言いたいことに必要なことだけ言うべきです。そのためには、先に述べた、高校の時にどういう活動をしていたかは不要です。再会を楽しみにしていたことが聞き手に伝わればそれでよいのです。「言いたいこと」と「人に聞いて理解して欲しいこと」は異なります。しかし、多くの人はこのことを意識して話をしていません。

言いたいことを理解してもらうために、
・話す前に言いたいことをハッキリさせる
・話す際は前置きとして必要なことだけを話す
ことを意識してください。

 

★端的に話すトレーニングをしましょう!

ベーシックコースでは、2分間のスピーチを繰り返して行うことで、端的にわかりやすい話ができるようご指導しています。更に、聞き手に伝わる話し方のポイントを、話し方や話す態度、言葉の使い方、発声の仕方などあらゆる面からアドバイスしています。その成果は多くの受講生が実感されています。ぜひ「受講者の声」をご確認ください!